11月のクラブツーリングレポート


今回のツーリングレポートはアフリカツイン(RD04)の山内がお伝えします。


 1.プロローグ


 ここ数年は出発当日が雨で精神的に挫けてしまったり、様々なイベントと
重なってしまったり、また昨年1年間はアフリカツインの車検を切らして眠
らしてしまうなどすっかりご無沙汰してしまっていた。今年は年初のツーリ
ングはランツァで、7月のキャンプツーリングは久し振りのアフリカで参加
し徐々に復活しつつある。アフリカツインに乗り始めの頃は重量車を引き起
こせるように週末筋トレしたり、頻繁に林道へ行って練習したりしたのだが
最近はあまり乗らないせいかUターンなどで恐怖を感じ、つい大回りになっ
てしまう。
 そんな精神面、肉体的な衰えに加えアフリカツインも10万Kmを超え新
たに調子の悪い箇所が出てきた。過去10周年キャンプの帰り道、自宅まで
あと20分くらいの所でレギュレーターの故障で不動になったり(そこから
タクシーで帰宅)、また長野へのペンション泊ツーリングの往路中央自動車
道上でフューエルポンプの故障で停止したりと(松田さんの車に積んでもら
い宿泊地で波方さんの適切な処置を受け復活)などいやな経験が脳裏を過ぎる。
 今回はドライブスプロケットのシャフト近辺から「ガラガラ」と異音が発生している。ステアリング、前後ホイール、サスペンションリンク部のベアリング交換は行っているが、エンジン本体のメンテは何もしていない。サービスマニュアルを確認するとエンジンケースを割って内側からベアリングを交換しなければならない。これはお金も時間も掛かる!修理に出さずそんな状態のままツーリング当日を迎えてしまった。万が一の時にはバイク屋に連絡を取り回収して貰う事に決め就寝。

 

 2.大名栗林道ツーリング
 当日6時頃に起床し朝食を済ませ乗車前のストレッチを行いウェアに身を固める。出発前のこの時間が楽しい!適度な緊張と今日のツーリングへの期待感。ライダーで良かったと感じる至福の時。少し大袈裟か?(笑)手際が悪く戸塚の自宅を出たのが7時30分頃。「これは早くても30分の遅刻だ(汗)」、保土ヶ谷バイパスも16号線も既に混んでおり気持ちは急いでいるのだがあまり進まない。こんな落ち着かない気持ちの時に事故を起こすんだよなと考えながら走っていたら、上りの八王子バイパスで2箇所もスピード違反取締まりのセッティングを行っていた。朝早くからご苦労様です。ここはスピードを出すので帰路は気を付けよう!
 16号線から411号線滝山街道に入って景色が変わりツーリング気分が高まる。道はあまり混んでおらず30分遅れで何とか到着するだろうと、みんなが待っていてくれる勝手な期待を前提に進む。無事にセブンイレブンに到着し皆さんと挨拶を交わす。今回は旧知の宮Pや合田さん岡田さん以外に初めてお会いする方が4名も参加。これもまたクラブツーリングの楽しみ。
 中でも自分の目を引いたのが旧車と言っていい「ファラオ」で参加の郡さん。ヘルメットもウェアもバイクに合わせたレトロファッションで決まってます。20年以上も前のバイクなのに非常に綺麗に乗られていました。ナンバーに目をやると千葉からの参加。遠方からの参加は相当に好きな方だなと勝手に期待をする。更にその下に目をやるとオンロードユースのかなり減ったタイヤのパターンが目に入り複雑な感情が湧いてくる(←意味不明)。「このタイヤで大丈夫なのか?」、「いやいや、かなりの使い手だろう」という例のヤツです。
 私の到着から30分程して出発し(望月さんの到着僅差かも)ラジウム温泉横に到着。特に停車して打ち合わせする事無く林道に突入。この林道は完抜走行は一度、途中までの走行は二度程あり道を知っていることから安心感がある。例の如く宮田(宮P)さんは暫くするとカーブの先に消えるがマイペースで走行する。多少雨溝が路面を横切っていたりするが総じて走り易い林道である。途中何度か石や雨溝にハンドルを取られ転倒しそうになるが何とか宮田さんが先に休憩している地点に到着。次々に皆さんも到着し暫しバイク談義に花を咲かせる。

 

 20代の頃はTシャツで夏に走るのが好きだったが30代の頃から秋や冬に走る方が好きになった。今も走ってきた林道の山の稜線が紅葉に色付いているのを見ると何とも言えない感慨に浸ることができる。いーなー秋の林道の少し寂しいところ。バイク談義を切り上げ残りの林道を走る。先程よりも道路脇に木が増え、より秋を感じることができた。東京都心から近いせいか中排気量のライダーとも会うことが多かった。

 3.昼食後は・・・
 全員無事に終点に到着しこの後の道程を相談するが昼食を取るため西名栗林道(?)を経由し下山する事に決定。この林道は初めて走行したが間もなく舗装しても良さそうなフラットな林道で、自分にはフラット故却って滑りやすそうで少し怖かった。
 昼食を取った店では早速本日の走行動画や写真を見て楽しんだり(会長、いつもご苦労様です)、松木さんのKTM購入に至るまでの話など聞き楽しい時間を過ごした。昼食後、本日はこれで切り上げ、まったり温泉につかるかそれとも同じ道を引き返すか検討したところ宮Pからの強い希望もあり来た道を引き返すことに決定。この日は近場の林道ということで、まだ時間も早く温泉もかなり魅力的であったの事実。温泉に入るとツーリング気分が高まるもんね。

  

 復路は休憩せずに一気に走りきろうと決め宮Pの後に続く。カーブを2つ程過ぎると宮Pは見えなくなり、往路同様にマイペースで走るが少し頑張ってみる。750ccの割にトルクのないアフリカツインでは2速→3速→4速→3速→ブレーキング→2速の頻繁な変速とクラッチ操作を強いられ、途中で左手がしびれクラッチが握れなくなってしまった(あまりの握力の無さにがっくり)。
 視界が開けた場所で山の稜線沿いの林道を土煙を上げながら疾走する宮PのKTMが遥か遠くに見えた。相変わらずの快走ぶりが絵になりかっこ良い。途中後続車を気にして待って貰う事度々。全員無事に下山しコンビニで休憩を取った。それぞれ栄養・水分補給し最適な帰路を思案する。帰りの16号線の渋滞(橋本交差点→東名横浜・町田IC間)が気になる。
 自分は早々に皆さんに別れの挨拶をしコンビニを後にする。案の上、16号線に入ってから渋滞しており、握力が無くなった左手はクラッチを握る度に痛みが走り最悪だった。本格的に雨が降り出す前に何とか帰宅し洗車はやめ、クラブのHPに帰宅の報告を行った。本日の走行は往復約200km。今回は参加者にトラブルもなく温泉は惜しかったが良いツーリングでした。次回のツーリングまでにエンジンを降ろして修理するかこれから頭が痛い(笑)