5月のクラブツーリングレポート

 <ごあいさつ>
 今回5月の群馬県方面へのツーリングレポートすることになりましたTaka
(XR400R)です。ツーリングレポートなど一度も書いたことが無いのでどう
なることやら。
 思えば、初めてBOCのツーに参加したのがちょうど3年前2003年の5月
『小中新地、栗原、赤倉林道編』。その頃はまだ、バイクの免許を取得し
一年半。新車のDR650SEを購入し1ヶ月も経っておらずノーマルタイヤで
の初参戦ですから、「大型オフロードバイクであんな林道、こんな林道を
平気で走りぬいていくこの人達は一体何者?」と恐れをなしていたので
す。現在はXR400へと乗り換え自分なりに背伸びすることなく楽しめてい
るのは、企画を始め道案内役やら後続車フォローやらと世話役をして頂
いたり、一緒に走れるメンバーのおかげと感謝しています。
 
 <さて、本題>

*** 当日朝 ***
 5月14日当日を迎えるまでの週間天気予報では、50%を超える降水確率だったり、2〜3日ほど前からは晴天へ変化したりと不安定な予測状況だった。今回のツーリングでは、ヘルメットにヘッドホンをしこんで音楽を聴きながらツーリングしようなどという企みや半年振りの林道ツーリングという事もありとても楽しみで、晴天を祈る思いであった。前日から降り続けた雨も止み、曇り気味の空を仰ぎ今日一日の無事故を祈りながら出発。
 集合場所へ向かうルートは、50号を北上し407号を右折して鶴ヶ島ICから関越に乗り込むという初めてのルート。IC近くのガソリンスタンドでタンクを満タンにし、念の為に1リットルボトルに予備ガソリンを用意し関越道路へと乗りこんだ。

*** 第一集合場所にて ***
 7:00amちょうど位に第一集合場所の高坂SAに到着すると既に5~6人が到着して立ち話しており、数分後には松田さん(R100GS)も到着。そして辻さんのGSも到着。ん?ふと見れば、メンバーの大半が雨具装備。雨が降ればレインウェアを着ようと考えていたが、そんなタイミングあるのかなと少し不安になる。到着してすぐにSAで腹ごしらえ。その他メンバーもそれぞれ思い思いに朝食を済ませ集合場所に戻り少し雑談の後、第二集合場所を目指してミヤピー(宮田さんXLR250)を先頭に出発。自分は二番手に着いての走行となった。
 少し走りこんでいくと、徐々に吹き付ける風の強さを感じ始め、渋川伊香保ICを超え赤城へと向かう頃には本格的に風は強くなり、左右に踊りだしそうなXR400Rのフロントを前加重とニーグリップで押さえ込みながら何とか追従し巡航。ヤレヤレという気持ちもあったが、進行方向に広がる明るい空に励まされ冒険心を駆り立てられるように楽しめそうな期待で心は軽く、強風の中の走行を前哨戦とばかりに楽しんでいた。(が、肝心の音楽は風の音で何も聞こえずバッテリーが消耗するだけの時間が少し悲しい。)

 

*** 第二集合場所にて ***
 月夜野ICを降り国道17号バイパスに出てほど近くのガソリンスタンドに隣接したコンビニの駐車場に到着。そこで待っていたメンバーと合流。(新井さんバラデロと初めてお会いする方2名XLR250とXR250) 到着後直ぐにまずは、ガソリンを満タンにし昼飯用の食料を購入&コンビニトイレと準備万端整え、雑談をしている皆をボーと見聞きし綺麗なKTM950ADVに気付きつい見入っていると、やっぱり新車。以前はGSを乗っていたという奥田さん。乗り換えたばかりのそのバイクで初のBOCツーとの事。
 無事を祈りつつも、全くの無傷で終わることまでは祈りきれないのは自分だけではなかった様子。誰かさんが使用前などと言いつつ写真をとっていたし・・・逆の励ましであろうか?使用後の写真がHPに載るのだろうか?等と想像したり口にしたり。そんなメンバーのおしゃべりを楽しむ時間もいいのもです。松田さんのGW中のレース参戦など土産話もあり話は尽きず、とは言え、何ちゃってオフローダーの私にはまだまだ理解出来ない話も多く心は既に林道へ・・・(早く行きたいな〜)。全メンバーの準備が整ったところで総勢12台のバイクが出発。

*** 最初の一本(秋鹿・大影林道:約13〜14キロ) ***
 17号をしばらく進み段々と細くなっていく舗装路の先を左折すると、登りの舗装路が続くが、いよいよこの先は林道だよ〜んという感じの農道風の細い道へと入っていった。ワクワクしながらどんな名前の林道かすらも知らずに、ただ皆の後ろを付いていくだけの自分。そうして入っていった林道は、対向車やら進行方向での車やらとの遭遇が多く、どうも抜け道に利用される林道のようでもある為、注意しながらゆっくりと流すことにした。
 ところどころでコーナーをつなぐ舗装された部分やら、舗装がひび割れた凸凹部が多く、自分には少し苦手な路面の上に久しぶりの林道ツーなので、ややスピードを落とし、準備運動のつもりで、コーナー立ち上がりでのアクセルワークも無理せず走行してしばらくいくと、エアーを抜きすぎ気味の我がXRのタイヤのパンクが心配になるような小ガレた路面の連続。体が温まってきた頃、バラデロの新井さん友人2名のXR250 XLR250らに道を譲ってもらい最初の休憩地点にてミヤピーの後ろあたりへと到着。後ろから追いついてきたセロー乗りの篠原さんが、「この前、車で走行した時はこんなにガレたルートじゃなかったんだけどなあ?」等と話していたとおり、僕の好きではないガレで気持ちよく走れるルートとは言いがたく、鋭利な石ころをよけながらルート取りに気を使うばかりだった。それ以外、何か他にリポートするようなことがあったかなあ?と考えてみたもののちと思い出せないので以上でおしまい。

 

*** 二本目(万沢林道:約21キロらしい) ***
 ダートを抜け秋鹿方面に出るとそこは四万温泉へと続く353号線、舗装路のワイディングを快適に進み、二本目の万沢林道を目指した。
 万沢林道の入り口に到着するとゲートが閉まっており、長谷川さんの先導車がゲート手前で停車しているところを、その後続であり僕の前を走行していたミヤピーは有無も言わず、ゲート左山側の斜面を通り抜けようと突っ込むがリアが滑って通り抜けできずバック、直ぐさま切り替えし今度はゲート右谷側を通過。その後ろを走行し少しゲートから離れたところに待機して見守っていると、あれ難無くさっさとゲートの向こうへ行っちまった。そのミヤピーの通り抜けたゲート右側と谷側のルート上には、木の棒が打ち付けてあり丁度バイクに干渉しそうな位置と言う事で「大型車の人達は通り抜け出来るのかなあ?」などと様子を見ていたら、R100GSの松田さんが場所を確認し「大丈夫、そのままで余裕で抜けられる。全然平気。」の一言。
 へ?3年前のツーの時もこんなゲートを乗り越えて(いやあの時に比べれば、こんなの確かに全然平気かもしれない。でもこの林道の先に待っているものは・・・と少し不安となり、改めて臆病な自分を感じつつ・・・。皆、やっぱり躊躇せず通り抜けていく。「やっぱ、行くのか〜」と内心思いながら、自分も後ろでフォロー役をしていた松田さんの2台手前位の順番で難無く通り抜けて進行。しばらく走行していくと、前ルートとは全く違って走り易い林道だった。多少水溜りがところどころあったりフラットダートもあったり変化のある楽しいルートだった。ゲート通過時に後ろに着いてしまったが、途中何台かに道を譲ってもらいつつ、自分の楽しめるペースで走行しつつもミヤピーのXLR250に追い着こうという気持ちで速度をあげて行った。
 ゲート通過後すぐ、対向に軽トラックが走ってきたり、何故か我々と同じ進行方向をゆっくり走るRV車に遭遇。道を譲ってくれたその車に挨拶しながら、「どっから来たのだろうか?」とふと思った。その先しばらく行くと、わずかな距離とは言えど突然玉砂利が敷かれた登りの左カーブ。失速しがちな登りの左へのコーナーでむやみに加速しようとアクセルをあければリアを滑らせ転倒するのは必至、少しヒヤリとしながらも軽量車ならではの扱いやすさで無事に通過。そしてしばらく走行の後、林道の右側にちょっとした広場があり休憩。

  

 林道沿いにあるその広場は、少し高台となって林道を見下ろす位置にあり、そこへあがる道を普通に通る人や、ショートカットの急な登り坂をトライアル気分で抜ける人もあり。当然自分はショートカット。それでも後続から来たGS乗りの児嶋さんやその他数名もいとも簡単にショートカット。「ありゃりゃ。すげえ」と又しても関心しきり。
 続々と皆がそろい談笑タイムの際、あの登りコーナーの玉砂利敷きルートで、やっぱり新しいKTM950ADVは立ちゴケ気味の転倒をしてしまったらしい。その時の様子を想像し皆で嬉しそうにバイクの損傷具合をチェック。「人の不幸は蜜の味?」いやいや、実際大した事がなくて良かった。良かった。ホッとしましたよ〜。ここでお昼ご飯なのかな?と時計を見ると以外にも未だ11時。結構汗ばんでもいたし休憩には丁度良いタイミングと思いきや、林道を走りぬいて野反湖まで行くという事で再出発。
 再出発のスタート地点の少し先で松田さんがいつもの撮影をしてくれるというので、一人づつ順番に間隔をあけてミヤピーの後続3台目にスタート。少し下りのルートを進み松田さんの前をピースサインで通り抜けると、な、何とミヤピーが止まって戦闘体勢の道連れを待っていた。そうそう挑発には乗らないけど、これで少し楽しめそうと思いつつXLR250の磨り減ったタイヤを見ながら後へと続いた。
 相変わらず、華麗なコーナリングに引きつられ軽快な走行を楽しみながら、コーナーを通過する度に、リアブレーキを引きずってみたり、半クラッチを使ったり使わなかったり、ミヤピーのルートと違うルートを選んでみたりと、色々な走り方を楽しみながら試しながら時間はあっと言う間に過ぎていく気がした。
 万沢林道の総仕上げは、まっすぐ続く幅広のフラットダート(工事のトラックが行き来するための道路みたい)。神崎さんとミヤピーがあっという間に100キロちかい速度で走り去って行く。舗装路の登り峠道でのワイディング後、上りきった辺りで一機に視野が広がると駐車場の向こう側には野反湖。周辺にはまだ雪が残っており、その向こうから冷たく強い風が吹き付けていた。バイクを駐車場に並べ記念撮影の後、昼食。

 

*** 三本目(万沢林道:リピート) ***
 万沢林道を逆方向から戻るルートで出発。広幅の直線フラットダートへと到着すると、長谷川さん、ミヤピーと又してもあっという間に距離が離され、更に右側を一機に走りぬく黄色いR100GS児嶋さん。昨年末最後のツーリングで雪道・凍結道をご一緒したメンバー3台がここで続く。このリピートの戻り道では、長谷川さん、児嶋さん、ミヤピーへとその後ろに続いて走行する事になった。途中、林道の支線分かれ道で後続車を待ち神崎さんのアフリカツインを確認し再出発。その間で距離を開けてしまったミヤピーに追いく為、速度を上げかっとんで行った。見えない前走者を追いかけていくのはなかなか楽しい。
 ミヤピーの後ろを追いついては、適度な距離をあけてみたりしつつ、軽快な速度で楽しみながら走りぬけ同じ高台の休憩場所に到着すると、そこには3人ほどのオフローダーが休憩しており、続々と集まってくる我がビッグオフローダー達に圧倒されている様子(心の中で、そりゃ驚くよなあと思いつつ。)を見せた後、彼らは挨拶をしながら我々が来た道へと走っていった。
 休憩場所から四万温泉方面へと抜ける逆戻りのコースは、下りとなった玉砂利コーナーも含め快適に走り抜けられるルートだった。長谷川さんの案内で林道を抜けると、四万温泉旅館街の駐車場の裏側のような場所を通るとそこは、353号線、四万街道。
 川沿いには露天風呂があり温泉なら選び放題。取り合えず『四万清流の湯』を目指すことなり、その駐車場で一旦解散。温泉で汗を流し、長谷川さんの友人達と『ワークマン』で安く購入したネオプレンのグローブがバイク用に使える話で盛り上がったり、ところてんで疲れを癒し、本当に楽しいツーリングとなった。走行距離としても多すぎず少なすぎずと、言ったところであろうか。だが、関越自動車道の渋川伊香保ICに乗ったとたん、GS3台(松田さん、児嶋さん、辻さん)には付いていけず、一人で風と戦いながらの帰宅は少し寂しかったりして。
 次回は、そろそろタイヤ交換かな・・・。では、また!