06年3月 クラブツ-リングレポート

 過去の参加歴2回、前回の参加から一年半振りの参加となりました小林(則)
がレポートします。


初参加時はF650GS、二回目はKTM LC4 Enduroだったの
ですが、今回はLC4と等価交換したKTM 520EXC-R('00モデル。見かけは
525MXC)での参加です。
 ツーリングの朝は、前日にハカイオー氏(斎藤さん)、W林さんと山に行って
疲れていたのかやや寝坊。6時前に出発する予定が、6時を大分過ぎての出
発となりました。あきる野市の自宅を出発して久里浜のFTを目指して国道16
号を走っていると、神奈川に入った辺りから雨が…。 強くなったり弱まったり
で、何となくカッパを着込むタイミングを逃してしまい、横横道路へ突入。いよ
いよ本格的に降り出したので、前傾姿勢でひたすら先を急ぐと六ッ川料金所
へ到着。集合時間を気にしつつ急いでカッパを着込んで再出発。
 昨年のTBIの3日目、雨の中CP通過のタイムリミットを気にしながらひた走
った感覚を思い出す。 カッパを着たのでペースを上げて走っていると、トンネ
ル内でカッパを着ようとしているライダーとオフ車を発見。危ないなぁ、と思いつつ、ビッグオフではないなぁ、と脇を素通りして先を急ぐ。横横終点の佐原ICに7時半頃に到着。料金所を出て、何とか集合時間に間に合うな、とのんびり領収書をしまっていると、後ろから宮田さん(XLR250)登場。トンネル内でカッパを着ていたのは宮田さんで、私が追い抜いていったのに気付いて追いかけてきたそうな。冷たいなぁ、って言われても、トンネル内じゃ怖くて停まれませんから…。それ以前に宮田さんだと気付かなかったのですけどね。。。
 料金所から久里浜FT迄の道が不安だったけど、各所に案内板が出ていたので迷わず到着。乗船用駐輪場へ着くと、篠原さんが表のベンチでお食事中。ご挨拶して話を聞くと、他のメンツはまだ誰も来てないとのこと。篠原さんは久里浜FTの近くに前泊していたとのこと。う〜ん、大人の対応って感じです。
 会長も来てないし、チケットを買うか相談し、海の向こうで待っている人がいるかもしれないこと、この次の便に皆が集中したら乗れない人が出るかもしれないことを考慮して、先発隊としてチケットを買うことに決定。私が窓口でチケットを買っているときに、松田さん(R100GS)、望月さん(Affrica Twin)が到着。さらにそろそろ搭乗というタイミングでハカイオー氏(KTM 640Adventure)が到着。結局、6台が先発隊としてフェリーへ搭乗。この時点でどうやら会長は来られないらしいとの情報が。う〜ん、残念。復活したエレファントの走りを見たかった・・・。
 フェリーの最前部(接岸している側)に陣取り、駐輪場を見るとバイクが。どうやら児島さん(R100GS PD)の模様。更に少しして辻さん(R100GS PD)が来た様子。第二便組です。金谷へ着いたら雨止んでるかも、とポジティブシンキングしながらフェリーに揺られること20分程で金谷へ到着。

 

到着して直ぐは降っていたけど、日の光が差してきて、天気は好転する感じ。FT内の立ち食い蕎麦屋で食事をしようと思ったら、開店前…。しかし松田さんが交渉してくれて、開店時間前に食べられた。体が温まったところで、第二集合場所であるFTそばのコンビニへ先遣隊として一人移動。そこには既に、奥田さん(R100GS PD)、小山さん(F650GS)、梅野さん(XR650R)、福田さん(R1200GS)のお姿が。事情を説明して、もう少ししたら皆が来ることをご連絡。私はコンビニの直ぐ横のGSで先ずは給油。13Lタンクを付けているとはいえ、満タンで200km走れないバイクなので、早めの給油です。しかしこの時には、帰りにまたここに寄ることになるとは予想もせず・・・。第二便が到着して皆揃い、買い物も済んだ所で出発。
 マップケースは付けてないので、今日は金魚の糞を決め込み、先頭の児島さんの後に付いて行く。1本目の林道へ入ったあたりで斎藤さんが先頭となり、次に宮田さん、その後に私が続いて行く。最初は軽く荒れた楽しい道。目の前の宮田さんは、いつも通り派手にダンスを踊ってます。(笑)今日は前回の何倍もタイヤの山がある、って言ってたけど、お仕事用オンロードタイヤでのあの速さは何なんでしょう・・・。私はEDレーサー、タイヤもラリー向けタイヤだったりするのに離されないようにするのが精一杯・・・。
 山の尾根筋から段々下がってくると、今度は田んぼよりちょっと高い所を走るチュルチュルの泥道へ。何度か転びそうになりつつ宮田さんを視界に置いて走っていると、突然フロンからスリップダウン。岩盤の上に薄く泥が乗った所で、それと気付かずハンドルを切っちゃいました。。。 慌てて起き上がると、後ろから児島さん。手前で安全に止まって下さったので一安心。私が前回参加したBOCのツーリング(一昨年の中津川林道)でも、児島さんの前で転んだような・・・。
 ここで一つ目のトラブル発生。バークバスターの取り付けボルトが吹っ飛んだ・・・。近くをキョロキョロ見回すと、ボルト発見。取り敢えず拾ってポケットに入れ、林道の出口を目指すことに。バークバスターもクラッチレバーも上向きなまま走っていると、道端の広場にアフリカツインとハスクバーナ、あと何だったか(失念・・・)のバイクな人達。う〜ん、同じニホイがするなぁ、と思いつつ会釈して通り過ぎると、児島さんがそちらへ行って話をされている。あれ?お知り合い?と思ったら、ザクソンさん達ご一向だった様子。(BOC 掲示板にて知りました。)

  

 田んぼの中の舗装路上で後続待ち。この間にバークバスターとクラッチレバーの角度を直し、ネジ穴がバカになっているっぽいけど吹っ飛んだボルトを締め付け、念の為ガムテで固定。ついでに前後のタイヤの空気も落とす。暫くして皆さんが来た所で再出発。ギヤを入れてスタートしようとすると、半クラの感覚がおかしくて、何度かエンスト。あれ?何か変だな、と思いつつもあまりに気にせず何とか発進。これがこの日最大のトラブルの予兆とは、この時には全く思いもせず・・・。
 のどかな田園地帯を走っていると、振り分けバッグを付けたTT-250Raidとすれ違い。と思ったら、Uターンして追ってきます。信号待ちで松田さんと話しているところからBOCな方(普段はアフリカツインな稲葉さん)と判明。一緒に次の林道を目指します。
 梅野さんのXRの後に付いて走っていると、どうやらフロントフォークもよじれている感覚。道に迷った先頭集団に追いついた時に多少直して再出発。二本目の林道は、四輪の轍がちょっといやらしい深めのマディがある林道。行き止まりに迷いこんで戻ったり、マディでバランス崩しそうになりつつも何とか転ばずに危険地帯を通過。脇道があるちょっと広い所で休憩です。
 ここで望月さんがいないね、という話になり、どこではぐれたんだろう、連絡付くか、という話になるものの、皆さん連絡先が分からず、まぁ大丈夫でしょう、ということに。(笑)暫くしても後続が来ないので宮田さんが様子を見に出発。遠くから聞こえてくるエンジン音、かなり回ってます。思いっきりリヤタイヤを空転させ、ダンスしながら進んでいる様子が目に浮かびます。(笑)暫くして戻ってきた宮田さん情報によると、小山さんが足を捻ってしまい、奥田さん、福田さんがエスコートして一緒に戻るとのこと。この情報とどちらが先だったか覚えていないのですが、ハカイオー氏が650ADVのエンジンを掛けたら何故か私のバイクがサイドスタンド側に転倒。あぁ、スタンドが土に埋まってしまったんだなぁ、と何気なく起こすと、サイドスタンドが変な角度に…。あれ?これではスタンドが使えないぞ?!
 本日2件目のトラブル発生。皆様にお手伝いして頂きながらスタンドを外してみると、サイドスタンドの支点となるボルトが緩んで飛び出てしまっていて、スプリングが入っているところのカバー上のアルミの板も曲がっている…。アルミ板を取り外し、強力なスプリングをハカイオー氏が持っていた巨大なウォータープライヤーで嵌め込み、ボルトを締めこんで再度取り付け。無事に修理完了!お手伝い頂いた皆様、有難うございました。m(_ _)m

 

 大分皆さんをお待たせしてしまったので慌てて昼食を取り、出発!と思ったら、またエンスト。今度はクラッチレバーを握りこんだ所から少し離しただけでクラッチが完全に繋がってしまう感じ…。これは640LC4-Eの時に経験したクラッチオイル切れ?(マグラの油圧クラッチが標準装備なのです)クラッチマスタのカバーを外してみると、やっぱりオイルが極端に減っている…。
 本日3件目のトラブル発生…。原因は前日のお山で転倒、バックフリップを連発したからか?はたまた本日の1発目の林道での転倒か?とどめは先程の転倒なのでしょうが…。この先は上り坂。戻りは下りだけど、ヌチャヌチャの轍地帯があったので、そこで転ぶと再発進が大変そう。一人で戻るべきか、皆さんと先へ進むか悩んだけど、回復したら皆さんにくっついて行くこととする。何度かクラッチレバーをブレーキのエア抜きのようにポンピングしてみると、圧力が戻った感じがしたので、エンストしないようにエンジン回転を高めにキープしつつスタート。何とか発進できた!! エンストさせないように気をつけ、アクセルのOFF/ONのタイミングにあわせてギヤを変えて走って行くと、児島さんが偵察に戻ってこられたので、「クラッチ〜!」と今考えると「?」な言葉を発して私は止まらずそのまま通過。何度かクラッチを操作してみるけど、完全にオイルが抜け切ったのか、全く圧を感じない状態…。林道出口で皆さんがお待ちになっていたので、下り坂に停止してから事情を説明。取り敢えず最寄のGSでATFを入れることを考えつつ、皆さんと走ります。
 しかし今日は日曜日。林道を出て少し走ったところにあったGSはお休み…。GSないかなぁ、と思っているうちに林道突入。半クラが使えないので低めのギヤで回転数をあげ、とにかくエンストをさせないように走行。ここの所、125SX(2stのモトクロッサー)で半クラ使って回転数をキープする練習をしていたのに、今日は全く逆のことをしている…。しかしまぁ、クラッチなくても何とか走れるもんだ、と無事林道を抜けると、ルートマップ入替えの為、先頭が停止。クラッチが使えない為、上り坂での再発進が困難なので、広い所でくるくる回って発進を待つ…。客観的に変な人だと思う…。一般道で登り坂の信号待ちで止まってしまった時は、一度下って青になって動き出すタイミングを図って登って行ったりして何とかパス。
 そして本日最後の林道(だったと思うのですが…)が、川上牧丘林道以上にウォッシュアウトが酷い林道。林道の幅のうち、ウォッシュアウトのクレバスの幅の占める割合の方が、残存している路面より多いんじゃないかという感じの道。当然皆さん、ウォッシュアウトに落ちないように慎重にゆっくり走行します。が、これが私には最大の恐怖…。皆さんはクラッチ切ったり半クラ使っていると思われるペース。私は半クラが使えないので1速でエンストさせないようにギリギリにブレーキを掛けながら、前走者に追突しないよう、冷たい汗をかきながらの速度調整です。いっそのことクレバスを激走しようかとも思いましたが、出来ないことは止めときます…。

  

 何とかクレバス地帯を通過し、またしても宮田さんの後について行くと、林道の所々に派手なスリップ痕…。どうやらハカイオー氏のマーキングの様子。マーキングを追って行くと、林道を出て寂れた集落へ到着。ここでも下り坂に止めて後続を待っていると、中々来ない。宮田さんが偵察に戻るけど、やっぱり来ない。どうしたのかなぁ、と思っていると皆さん来られて、どうも一箇所マーキングが誤っているんじゃないかということで判定会議を行なったけど、私のバイクの状態を考慮してオンロードで帰ろうということになったとのこと。すみません、皆様。林道一本減らして頂いて…。(注:結局本当に間違いだったのか、最終的なところを存じません…。児島さんが真相はご存知かと?)
 オンロードでFTまで帰る間は、幸い信号機に引っかかることは殆どなく、その代りに営業しているGSもなかったため、結局朝給油したFT近くのGSでATFを分けてもらうこととなった。ところがこのGSの店長と思われる人が、バイクに油圧クラッチなんてないとか、油圧クラッチのオイルの代替品はブレーキフルードだと言って、中々ATFを出してくれない…。責任問題になると困るからだろうけど、バイク屋さんに確認とってATFを代替品とするように言われたと何度も説明しているのに・・・。まぁ確かに、国産バイクに付いている油圧クラッチだと、ブレーキフルードを使っているものがあるようですが。BMWはどうでしたっけ??
 最終的には、責任取れないよ、と渋々ATFを出してくれたので、ブレーキオイル交換のようにしてATFを注入。ちょっと時間を掛けちゃったけど、ちゃんとクラッチが使えるようになった。先にFTへ到着していた皆様と合流でき、同じ船で久里浜まで帰ってこれた。
 久里浜から自宅までも、念の為クラッチは発進時しか使わないようにして無事帰宅。横横〜16号は風が強くて寒かった…。次のツーリングはノントラブルで、「新ハカイオー」の名は返上する所存であります。(笑)