3月のクラブツーリング
  
 『BOC 2005年3月定例ツーリング IN 房総』
    レポーターはカジバグランキャニオンに乗る山本さんです。


 
【プロローグ】
 今年2回目の定例ツーリング、今回は東京湾を越えて?千葉の林
道群で行われる。前回(一月)に諸事情で不参加だった私(山本)は
今回が今年の初参加である。ちなみに余談だが、不詳わたくしは4月
に西日本へ引っ越す事となり、関東の林道ともBOCの仲間とも当分
お別れかと思うと今回のツーリングはそんな意味でも感慨深い。
(あっ・・・BOCメンバーとは4月の合同ツーリングがありますね、
も1回遊んでやってください。)
 さて、少々早起きをしてサハラ砂漠ならぬ佐原インターへと愛車CA
GIVAを飛ばす。横須賀道路もこれでお別れかと思うと感慨深い。感
慨深すぎて道を間違う・・・。一回目の集合には間に合わず、2回目の集合時間目指していっそう飛ばす。途中横須賀市内で火事の現場に出会う。消防車等10台、かなり燃えている、野次馬したい!でも急がねば!

 
【チーム・アフリカツイン崩壊の危機?】
 何とか時間内に港に到着。集合場所には愛車CAGIVAが直らず250CCで参加の土谷会長と最近BMWやKTMに押されて勢力が減ってきたアフリカツイン乗りの「餅突」&「ジェントル」両氏の姿が見える。が、残るアフリカツインズのメンバー山内氏の姿が見えない。山内氏はツーリングの下見に参加してルート作りに協力してくれた功労者だ、なにかあったのだろうか?実は最近流行りの花粉症を悪化させ無念のリタイヤとの事、お大事に・・。で、土谷、山本のCAGIVA勢と2台の少数勢力になったチームアフリカの両氏を乗せて船は出港、千葉側の集合場所へ向かう。
 ところが船内でチームアフリカの二人の内一人(匿名希望)から、チームGS“ゲレンデシュポルト”へ移籍したいとのジェントルな相談をうける。ああついにチームアフリカ崩壊の危機か??かつての最大勢力アフリカ組崩壊の危機に皆で必死の説得を試みながら船は千葉へ到着した。(←半分ウソ・・・)

  

 
【参加メンバー集結】
 千葉の港につくと第一次出航組や現地集合組と合流。新興勢力KTMトリオの凄みのある3台や、依然として大きな勢力のBMW(松田、篠原、田中、池内)各氏の4台のゲレンデシュポルト、そして、池内氏の友人氏は、ビッグバイクに混じって250ccのXLRバハでの参加である。そして、新装備の野口シートも誇らしげなDRビッグ、“復活の紅い鳥”江川氏の勇姿もみえる。
 今回はTBI参加メンバーの予行演習も兼ねてコマ図も用意されたが、主力参加メンバーの一人、宮P氏のXRが不幸な盗難!(←許せん!早く返せXR!!)にあってしまい不参加・・・その為もあってか(どうかは不明だが)コマ図演習をやるテンションは少々低そう・・?ともかく集合も終えて房総の林道へ出発。

 
【房総の林道と磨り減ったタイヤ】
 会長先頭、GS松田氏しんがりで固めていよいよ一本目〔林道金谷元名線〕へ突入、案の定誰もまじめにコマ図を見ない、ああ・・・土谷&山内両氏の苦労は・・・。私はTBIには参加しないのでコマ図はなしで普通の林道ツーリング。引越しと身辺整理に手間とお金を奪われ2分山のままのリヤタイヤが浮き砂利の路面の上で予想外にすべりまくる。コーナーでも3速未満にせず極力トラクション重視で走行、でも最後の千葉の林道、思いっきり走りたい衝動も、心とタイヤが葛藤しながら一本目を抜けた。


 
【舗装路リエゾン区間とビッグオフツアラー 考】
 県道の長い舗装路を走る、某雑誌に書いてあった「250ccクラスのトレール車だと林道の間の長い舗装路は単なる移動区間になってしまいがちだが、ビッグオフ車には長いリエゾンも積極的なオンロードツーリングの区間にしてしまえるポテンシャルがある」なんて意味の記事を思い出す。本当にそう思う。オンオフ中途半端といわれがちなビッグオフツアラーだが、逆にいえば色んなシーンをライドできる能力を一般人が購入出来るコストの中で最大限バランスよく兼ね備えているのだ。そんなマルチなツーリングを経験させてもらったビッグオフとBOCのメンバーに改めて感謝。

 

 
【田取林道、深い轍に注意!】
 さて、リエゾンを抜け愛宕山の山中を抜ける〔林道田取線〕へ到着。この林道は一本目同様砂利路面がメインだが、時折深い轍が出来ていて要注意だ。しんがり担当GS松田氏が早くもガマン出来なくなり皆を追い抜いて走り出す。私は『アフリカ餅突氏』に続いて走り出す。途中『餅突氏』痛恨のライン取りミスか?轍の深い方のラインに入ってしまう。それ追い抜け(スンマセン・・、)と私も轍を横切ろうとする、あれ?脱出できない??砂利の轍でむなしく空回りするリヤタイヤ、ああ、スタックだ、ハマッタCAGIVAの重いこと・・・。手助けしてもらいながらなんとか脱出成功、(いやいや・・タイヤのせい?いんや自分のせい?・・・・がっくし・・)この林道を抜けたところで小休止。そしていよいよ今回のツーリングで一番長いダート区間をほこる〔林道大山・高山線〕へ向かいます。

 
【長いダートと転倒と】
 いよいよ今回のメイン、ロングダートに到着。『サイトウ・アドベン氏』のKTMと私のCAGIVAが先行するも入口を間違う・・・引き帰えしていると正しい分岐に田中(兄)氏の1100GSの巨体がわかるように置いてあり待っててくれていた。申し訳ない。さて、気を取り直して林道に突入、KTM‘sの3台に続いて走る。笹生氏のまんまパリダカレプリカのKTM・ラリーの軽快な走り、そして最近レースに出まくりの成長株『アドベン氏』のKTM・640ADVに続き長谷川氏の駆るKTMの二気筒BIKEがシングルの2台に負けないしなやかな走りで続く、“おおっ!これが噂に聞くLC8かっ!!”後ろで感動しながら観察する、ただ惜しいかなノーマルタイヤ、エンジンやサスの良さにタイヤがついていって無い気がするのは気のせい・・?
 小休止の後今度は先頭で出させてもらう。もうこれないかもしれない房総の林道だと思うと磨り減ったタイヤも気にせずどんどん進む。そういえば千葉県の林道の中で地図を頼りに最初に走ったのもこの林道だったな・・・感慨も深くどんどん進む!突如ヌルヌルのコーナー出現、一抹の不安を覚えつつもどんどんすすむ・・・あれ、すすまな・・・あぁっ・・“べしゃっ”と転倒!関東でのラスト転倒を喫してしまった。泥と単車の狭間で上手く起き上がれないよ・・・。ついで走ってきた80GS篠原氏に助け起こしてもらう。(感謝)助けついでに関東ラスト転倒シーンを記念に写真に撮ってもらう。(W感謝)
 そして林道中間地点の広場に出て休憩&バイク談義&記念撮影。そして昼食、えっ・・・コマ図では昼食ポイントはここじゃないんだけど・・・いや、もうコマ図は誰も・・・。休憩後は、安定した走りを見せるベテラン池内氏の100GSと並走しながら林道を抜ける。他のグループ&ソロの林道ツアラー達とも多数すれ違う。今日は本当に良いツーリング日和だ。

 

 
【林道竹岡線】
 本日最後の〔林道竹岡線〕は素掘りトンネルとヌタ場の続く短いが変化にとんだ林道だ。途中から参加のBMW GSダカールの『ダカール吉田』氏 も加え総勢14台で次々と林道入口の小さな素堀りトンネルに突入していく。途中MTBのペアとすれ違う、それなりのウェアの男性に比べ普段着っぽい女性はこころなし不安そう、どうやらこの先のヌタ場で引き返した様子、その服装では、それが賢明かも。
 そしていよいよ連続するヌタ場へ!土谷会長がビデオを構えてまっている。さっきので懲りてる私はバイクを立てて2・3速のまま勢いを殺さず、時にリア加重で時に2輪2足で比較的まっすぐそうな泥の轍をトレースする。へたに汚れまいなんて思わずに、まっすぐ、勢い殺さず進みます。ああこのヌタ場もこれが最後・・・なんて妄想してるとドツボにはまってしまうので慎重に・集中して・・。林道終点、金谷元名林道との合流地点で後続を待つ。みんな思い思いのやりかたで抜けてくる。

 

 途中反対側からピカピカの新車のYAMAHAのオフロードバイクが林道に入っていく、ピカピカの新車を羨ましそうに見送っていると、ピカピカのまま引き返してくる、「うんうん、なんとなく解るよその気もち、もったいないものその輝きが、最初の内は・・・」。しんがりで撮影してくれてた土谷会長と合流後、再び金谷元名林道を抜けフェリーの待つ港に向かった。

 
【さらば房総】
 フェリーの港に集まる。皆で労をねぎらう。今日一日色んなダートを走り抜けてきた十数台の泥と埃にまみれたビッグオフBIKE達は他のバイクの集団に混じっても凄みを感じる。フェリーの乗船人数の関係で帰りも2便に分かれて搭乗する。帰りは先発便に乗る事になり、土谷会長以下過半数のメンバーとはここでお別れ、帰りの船内では『GS松田氏』と『サイトウ・アドベン氏』のTBI話に混ぜてもらいながら千葉の港を後にした。

  「さらば房総!またいつか!」