9月のツーリングレポート

 9月26日またまた拙文を載せていただく事になりました望月@アフリカツインでございます。
 
 さて今回の定例ツーリング、昨年とは違ってSSMの開催もなく
ちょっと寂しいフンイキですが、やっぱり長野方面へ進出するとの
事。その前日に熊なみ@三条氏の「焼酎入ったからキャンプやり
ましょうぜい」とのお誘いが掲示板に現れます。ここんとこクラブ
の定例イベントからは遠ざかっていたわたくしとしましては、これ
迄参加出来なかったウップンを晴らすにゃもっけの幸いホッケは
塩焼きとばかりにイキオイでキャンプ参加表明を出します。
 何せ今年になってからとゆうもの、クラブツーリングのある度に
アフリカが車検だ仕事だ家の用事だと、どうも参加しにくい理由
が次から次へと。あ、いやなんとなく愚痴でしたスミマセン。 しか
ぁし。今回のキャンプ参加にも暗雲が立ちこめます。
 24日時点でキャンプ当日は雨模様との予報、降水確率もけっ
こういい数字。雨の中でキャンプはヤだなー、と勝手に半ば諦め
かけ、HPの掲示板で熊なみ氏に「なんか降水確率がけっこうい
い数字なんですけど・・・ (^^;」と書き込んでおいて寝ますが、翌
日つまりキャンプ当日に熊なみ氏のデンワが。「いま長野県内に入ってるんだけど、来られる?てゆうか来なさい」 おお、出動命令が下されました。こりゃいかんとばかりに大急ぎでキャンプの支度をして午後1時半頃に横浜を出発します。
 途中雨に祟られながら(しかも伊北で高速を降りた瞬間にどしゃぶり)、辺りがとっぷり暮れた頃にキャンプ場に到着。去年SSM前夜祭が開催された場所だってぇのに思い切り間違えましたので、到着した途端の熊なみ氏の第一声が「場所間違えたでしょ」。なんでも山ん中にアフリカの音が響いてきたのでこりゃ望月だろと思ったら、山向こうに消えてまた戻ってくるのがまる聞こえに聞こえたので、ああ場所間違えたんだと納得したとか・・・。ま、なにはともあれ日没もとっくに過ぎて辺りが灯り無しでは見渡せなくなる頃になってきました。
 夜目の利くうちにさっさとテントを引っ張り出して組み立て、伊北IC付近で買ってきた晩メシと発泡酒(泣)とツマミを用意。当日が雨模様だったせいか、キャンプ場には我ら2人しか居りませんでまさに貸し切り状態。それでも雨は降ってきますので東屋でちぢこまって晩飯と晩酌。とりあえずお疲れ様でした〜カンパーイ。熊なみ氏は既に出来上がっていらっしゃる様ですが、あたしゃ腹が減りましたのでこのハバネロ入りカレーをサトウのごはんに掛けて晩飯とします。
 晩飯を喰って発泡酒(泣)とアーモンドを消費したところで、いよいよ真打ち登場!熊なみ氏秘蔵の「甕仕込み」焼酎のお目見えでございます。なんとゆう味なんでしょう。あまりの焼酎っぽくなさに感激を覚えてしまいました。あとは2人で麻婆豆腐やらコンビーフやらを喰って心地よく眠りについたのでした。

 

 翌朝。集合場所が近いせいもあり非常にのんびりと朝飯を喰い出発。途中集合場所を諏訪IC近辺と勘違いして、結局10分遅れで諏訪南ICに到着します。前日までの雨模様とはうって変わって、本日は暑いくらいに陽が照ります。こりゃ水分を持てるだけ用意すべし。と、集合地点にあったコンビニで買い出しをしようとしたら土谷会長に我がアフリカのタイヤを指摘されました。ああ、見つかっちゃった。実は2日前にタイヤを交換したばかりなのです。ミシュランT63に。にこにこ顔の会長からひとこと「ああ、とうとう泥沼だねぇ」・・・・いえいえ、タイヤ交換くらいで速く走れるとは思ってないんですが(汗)。
 昼飯と水とガソリンを補給していよいよ今回のメインイベントに出撃なのです。今回はいつもなら解散地点に使っていたバス停から入って金沢林道からスタート。例によってわたくし後尾のほうでちまちま走ります。久しぶりに林道を走るからとゆう事とタイヤがおろしたてで心配だとゆう事で(←相変わらず言い訳全開)身体の動きがぎくしゃくしたままわたくしも林道に突入するのです(っていつもやん)。で、みなさん肩慣らしも済んだかなーといったところで直進と右折の分岐が出現。なにやら前列のほうで車座になってるのでてくてく訊ねてみると、右折が急勾配の登りでしかも前日迄の雨のお陰で完全なチュル道だとか・・・。しかしこの日DT200Rバハランプ付きで参加の土谷会長、「うん、何とか行けそうだ」・・って何ですとぉぉ? 
 問題の右折ルートを観てみますと、急勾配なだけであとは何とかなりそうに見えます。が、他の車のつけたタイヤの痕が不自然に左右にブレてます。おまけに水の流れた痕がふか〜く法面を浸食していてまるでV字谷のようになってます。見るからにヤバそうです(←さっきと言ってる事が違う)。しかしそんな中を、会長のコメントに勇気づけられたのか、みなさん意を決して登っていきます。おお、気合い入ってるなぁ。でも自分より上手いヒトが気合い入れていく位だからなぁ・・・と、そこまで思考をすすめて身体が固まりかけるのを必死に堪えて、わたくしも進入開始。

  

 アフリカらしからぬ両足ばたばた攻撃でなんとか進んで行きます。中盤までさしかかったところでチュル急坂を目の前にして一時停止、先の人が切り抜けるのを待ちます。おお、熊なみ氏アフリカを押して上げております。わたくし汗びっしょり。横では11ヨースケ氏も珍しくへろへろのご様子。あれ、そういや田中(兄)氏が上がってきてない。ヨースケ氏と一緒に様子を見に行ってみると、入口から2箇所目の左コーナー出口付近で失速停止しており、前進も後退もままならぬ状態です。押してみようにも流石は250KG級の巨体、さてどうしたもんかと思案に暮れてると会長も現場に到着。ここで田中(兄)氏、当区間の走破を諦めて別ルートで行く事にし、R1100GSを4人がかりで180度回頭させます。 ああ田中(兄)さん無事脱出出来そうでよかったねぇ、と見送ってから今度は自分の番。
 問題のチュル急坂を、アタックする前の段階からびびりまくりながら汗大量にかきながら息はぁはぁ切らせながら、他の方々のサポートを借りつつもなんとか登り切ったのですが・・・・・・登った先が水溜まりと藪こぎの連続。何とか走破した頃には全身から汗が猛烈に噴き出し、両膝が大爆笑している有様でした。
 迂回していた田中(兄)氏と会長と合流し、町道高嶺線に入りますが、チュル急坂や藪こぎの連発区間が無いだけにサクサクと快適に進みます。道が快適なせいか、キノコ採りの人や車も結構あちらこちらで見かけます。お陰で昼飯にしたいのだけど場所がない、場所はあれども先客が。仕方なしに山頂をすこし過ぎた道端で昼飯をとります。 道が快適なせいか、我々が昼飯をのびのび食おうとしたらキノコ採りの一般車が脇を通過。ちょっとくつろげなかったり。
 道が快適なせいか、実は転倒した人がちらほら。金バラ氏のヘプコ&ベッカ製トップケースがばっくり割れ、今回初参加のキョロ@DR800氏のブレーキペダルも折れておりました。さらにキョロ氏の豪州ツーリングの思い出が染みこんでいるモトパンも膝部分が破れてしまい、頭を抱える同氏の周囲で「こりゃ寿命だから買い換えたほうがいいよ」との優しきお言葉が頻発。キョロ氏「やだー!絶対直すー!」判りますそのお気持ち。

  

 さて午後も2時をさしかかり、町道高嶺線を降りきって長谷村で方向転換、おなじみ黒河内林道へと進行します。今回は時間も押しているせいか登山道入口のバス停には寄らず、そのままダート区間に入ります。晴れ上がった中だったからなのか道が以前よりも整備されていたからなのか、はたまた今回T63で通ったからなのか。とにかくダート手前の舗装区間と殆ど同じ感覚ですいすい走れます。春先に通った頃にはあった残雪もそれが融けだして出来たチュル区間も無く、楽しく走れました。
 そしてゲートを2カ所潜って山頂に到着、これまたいつも通りに休憩タイムです。サイトウ氏とONYO氏の2台のKTMをみなさん熱心に観察。いいなぁ軽くて速そうだよなーという声があちらこちらから聞こえてきます。そのKTMの対極を成す金バラ号の歴戦の傷痕にも周囲から驚愕の声が(いつもながらすげぇよなぁ、と)。 すっかり汗もひいた頃にはもう結構いい時間。陽が落ちるのが心配になってくる頃です。もう秋ですからねぇ。
 というわけで一同陽がまだ高いうちに下山、本日のツーリング終了と相成りました。お疲れ様でした〜。 なにはともあれ、本日は大したトラブルも無くみなさん各々楽しまれたようです。ああ気持ちよかった〜。 え?あのプチアタック区間はちょっとお腹一杯ですぅ〜。