5月のクラブツーリングレポート


 
5月のツーリングは児嶋(BMW R100GS)がレポートします。

 クラブツーリングは私にとって、大きな楽しみなのですが、特に5月のツーリング
に対する期待は大きなものになっています。それはやはり新緑の中をたっぷり走
れるからなのですが、今回もいろんな意味で充実しておりました。
 午前7時に自宅を出発、まあまあの天気。一路、関越自動車道を第一集合場所
の伊勢崎インターを目指す。途中、黒のR1100GSを追い越す、こんな時間にこん
なバイク、たぶんクラブのメンバーだろうと思いながら、自分のペースを維持して、
追い越してしまう。
 集合場所には土谷隊長(CAGIVA ELEFANT900)、隊長の奥方(SUZUKI DR8
00S)をはじめ、いつものちょっと懐かしいメンバーがそろっていた。というのも、
児嶋は1月のツーリングではミッショントラブルで第1集合場所で引き返すことに
なり、3月は家庭での事情で参加できず、その前のツーリングはもう記憶にない
ほど、ツーリングに参加できずにいたからです。
 皆でいつものバイク談義をしていると田中さん(追い越したBMW R1100GS)、松田さん(BMW R100GS)、武石さん(HONDA バラデロ)と続々とメンバーがやってきた。さて、出発しようと準備をしていると小川さんのバイク(YAMAHA XTZ660  TERENE)の後輪にプッツリと刺さった釘を誰かが発見。抜いた方がよい、イヤ、このままがよいと、また談義が始まる。意見はいろいろだったが、結局、釘は抜かれてしまい、空気も抜けました。小川さんは、この地で一人、チューブ交換をして、皆を追いかけるという決心をしました。はたして、本当に再会できるのだろうかと心配しながら、第2集合場所の道の駅「くろほね」を目指す。
 そのくろほねに着くと、また沢山メンバーがおりました。ここでもまた、バイク談義をやりながら、おのおの、お昼の弁当を調達したり、小用をたしたりと準備。なんせ今日のルートは林道にはいるとしばらくはコンビニもガスステーションもないのだから、準備は念入りにしたほうが良いのです。

 

 みんな準備万端、さて出発となったところで、波方さん(HONDA Afirica Twin750)が、新潟に向かって、帰路につく。2年前のツーリングの時はご自身の機関(心臓)が不調で、集合場所での談義でおしまいでしたが、バイクに乗れるようになって良かったですね。その2年前の5月のツーリングも児嶋がレポートしておりますが、今回はその時のルートを逆さにたどることになりました。
 草木ダム側から小中新地林道に入ると、いきなりの玉石ゴロゴロの下りで緊張してしまう。今井さん(CAGIVA ELEFANT900)曰く、「タイヤと土の地面の間に、ベアリングの玉が層になって重なっているようなもんで、タイヤの銘柄がなんだかんだと言っても関係ないな」と。同感である。確か、2年前はこのルートの途中が崩落しており、この坂を往復したのだが、今回は随分と難しく感じた。坂の下で、みんなが揃うのを待つ。岡田さん(BMW R1100GS)が降りてくる、あんな巨体を上手く操れるもんだ。転けるのもあり、平然と降りてくるものあり、いろいろだ。
 全メンバーの無事を確認して再スタート、宮田さん(HONDA XR400)の後を走らせてもらう。少し下りの快適なロングダート。あっという間にコーナー2つ、3つと離されてゆく。後ろからは今井さんにプレッシャーをかけられる。前回は岩をくりぬいたトンネルや新緑も楽しんだのに、今回はそんな余裕もない。もうちょっと早くは走れるようになりたいもんだ。
 いくつか目の小休止の後、さてエンジンをかけて出発、あれ、GSのセルが回りません。バッテリーは新調したばかりだし、おかしい。とりあえず、押し掛けでエンジンスタート。近頃、ツーリングに参加してトラブルが起きないことがないです、トホホ。バイクもライダーも年相応にくたびれてきているなと黄昏れている と、先行車が止まっている。なんと、前回はなかったゲートが新設されている。なんとか脇をすり抜けられそうだが、かなり厳しい。ちょっとでもずれると、谷底に人車共々転落という状況。みんなで介助しあって、なんとか無事に通過した。介助してくれているので、大丈夫と解っているのだが、ハンドルをかわすのに、谷側へ倒すのがホンマに怖かった。

 

そんなこんなで、お昼は2年前と同じ皇海山登山口近くでとることに。吉田さん(BMW F650GS)のいつもの愛妻弁当が美味そうでした。そして、後半戦スタート、しばらく行くと、また先行車が止まっている。今度は大きな崩落だ。それほどきわどくはないが、遙か彼方に谷底が見えて、かなりビビッてしまった。一台一台の通過を確認して、さて出発という時に、なんか見覚えのあるバイクがやってきた。
 なんとそれは小川さん。我々の通りそうなルートを考えて逆方向から迎え撃つ作戦だったそうで、それは見事、当たりでしたね。その後、またいくつかの崩落があったが、何とかクリアして、人里に着いた。ここで新井さん(HONDA  XL1000Vバラデロ)のバイクから異音がするとかでチェックしてみるが、原因ははっきりしない。
 途中のドライブインで小休止の後、赤倉林道に突入。ここでは最後尾を走ることにする。いつも土谷隊長がシンガリをつとめているのだが、他人のペースに合 わせ、その上、脱落しても後はないという緊張感も重なる、との隊長の台詞が重く感じる。いつもご苦労様です、隊長。でも、このルートはフラットダートで 楽勝、のはずだったが、終盤にまたもや崩落。限定解除の一本橋を思い出させるような難所だった。時間の制限はないけど、失敗したら川底という厳しいペナ ルティ付だったが、無事、全員通過。林道が終わり、人里に降りて、本日最後のバイク談義、さすがにちょっと疲れた。この後、温泉組みと帰宅組みに分かれ、解散。私は温泉組に加わり、川湯温泉「いこいの湯」で汗を流す。庶民的な良い温泉でした。ここから佐藤さん (BMW F650GS)は仙台まで帰り、あの地震に出迎えられたとのこと。でも無地で良かったですね。今回のツーリングは距離に加え、難所にトラブルと充実しておりました。セルのトラブルを直して、次回も参加したいと思っています。