1月のクラブツーリングレポート

 レポーターはアフリカツインのRD03、Y田さんです。

その日の朝が来た。この日をずっと待っていたのだ!
 昨年5月に入会して以来、クラブツーリングではいつも最後尾に甘んじてきた。カーブを2つ程曲がるともう先頭集団が見えない。これではツーリングにならない。確かにオフ歴十数年以上の連中にアフリカツインで初めて林道を走った俺が追いつける訳が無いのだが...しかし、「Y内君も少しは走れるようになったみたいだね」くらいは言わせてやらなければ!
 そこで自宅から一番近いダートであり自分の出身地である湯河原町の「白銀林道」へここ数カ月通い詰めていたのだ。テクニックは別としてもコースを知っていた方が有利だろう。その成果を発揮せねば!!
 集合場所の西湘バイパス石橋出口近くのコンビニにはアフリカツイン「ジェントルマンI葉氏」と1100GS「ニセ寺崎ことO田氏」のほか初参加の方が2名。その後いつものメンバーやご無沙汰していたり初めて会うクラブの先輩方が続々集合!全部で15台ほどか?

 

 それにしても今回は白象T谷会長の晴男伝説を実感した。天気予報ではあれ程悪くなると言っていたのに、当日は快晴!昨年9月の10周年イベントでも全国的に悪天候の中、イベント会場のみ快晴にするという「デビットカッパ−フィールド」真っ青のマジックを見せたのだ。ウーンやはりT谷会長の人徳か!?
 出発前の雑談もひと段落した頃、T谷会長から「Y内さん、そろそろ先導お願い」の一言が!当初の思いとは裏腹に緊張感が走る。コンビニから直ぐの林道入口まで僅かの距離を先導しただけでプレッシャーに負けそうだ。武闘派切込み隊長を自称するXR400みやぴーや久し振りに参加したタイガーカラーGS100PDK嶋氏などヤル気満々。く〜!!尻込んでいる俺を見て察した会長が「先頭走んなくていいから分岐点で道案内だけでもして!」...GO→!! 先頭(戦闘)集団最後尾につけるが今回もカーブ2つめに見えなくなった。その後は分岐点ごとに先頭集団を待たせる事に....ぐぅ〜ぅ〜。まーしかし無理は禁物。自分の技量を越えた時事故になるのだ。知っている道とはいえガレ場や砂利道が多い白銀林道は気が抜けない。その後会長夫人怪鳥DR800のスーパートラップを背後に聞きプレッシャーは更に高まったまま終点の椿ライン中腹の展望台に到着。
 80年代のレプリカブームの時ほどでは無いにしろ、いつもはロード走り屋系が集う場所に泥にまみれたBIGOFFが15台。ロード走り屋連中を驚かせたかったが真冬のせいか今日は数台のみ。季節に関係なく走る自分としてはなんだか寂しい。 快晴の上、気温も高く、休憩の間それぞれのマシンを種に会話が盛り上がる。走っている時も楽しいがこんなゆっくりした時間も良いものだ。なんといっても気の良い連中ばかりだ。それまでオンロードの時はクラブなんて入る気にならなかった(どうせつまらない会則が有ったり、自分のマシンを自慢する奴ばかりだろうという偏見)。アドバイスはしても押し付けはしないジェントル&アダルト集団。オンロードと違い、トラブルが有った時に深刻なのが林道だ。人も通らなければ公衆電話も無い。そんな時も仲間が助けてくれる安心感(もちろん迷惑を掛けないよう安全運転とマシン整備に注意を払う事が前提)。ウーン良いクラブに巡り会えて良かった。

  

 さて、汗も引きそろそろ復路に入る。今回もT谷会長がみんなの走行写真をカメラに収めてくれることになり、車間を空けそれぞれ出発。写真の写りは別として、先程よりリラックスして走れるようになり調子が出てきた。後方には将来のパリダカラリーストXRバハS井氏がつける。知っている道で過信が出たか、それとも若いS井氏に良いところを見せようとしたのか、林道終盤の左カーブで転倒!!幸いチェンジペダルが少し曲がったくらいで人車とも無事だった(技術、精神面とももっと高めなければ!無理をしないという自戒を破るとは)。クラブ員の転倒写真集の制作を目指しているGS100M田氏はこの時最後尾に居り、今回のシャッターチャンスを逃してしまった。「もー!そんな早く起こさないで待っててくれないと!(笑)」そうだ、笑い話しにできるぐらいのペースで走らなければ。
 その後早川で楽しい林道も終わり、温泉入浴組みと直帰組に別れる。希少なパープルカラーが鮮やかなベテランGS100PDT氏&薔薇でろT石や超長距離ツーリストS本氏らと共に温泉に入浴し帰宅。新年最初のツーリングは非常に楽しく走れ、これから1年のクラブツーリングを期待させるものとなった。(私の技術が未熟なため、飛ばし屋集団のごとく作文していますがジェントルな走りのクラブです。私のようなBIGOFFビギナーの方も是非一度ご参加ください)