5月のクラブツーリングレポート

 5月のツーリングはトラ柄GS乗りのK嶋がレポートします。

 5月20日、第一集合場所の関越自動車道、高坂SAを目指して自宅を出発。途中でR1100GSとアフリカツインに追いつく。この時間にここを走っているということはきっとビッグオフのメンバーだろうと後をついて走る。はたして、それはO田さんと初参加のY内さんでした。すぐに、これまた初参加の加藤さんがアフリカツインで到着。その後、T谷隊長(カジバエレファント)、M田さん(R100GS)、T山さん(スーパーテレネ)、S本さん(F650GS)が続々と到着し、しばしバイク談義に花を咲かす。クラブメンバー以外のR1100GS、F650やXR650Rなどが到着しては走り去り、ビッグオフも珍しくはなくなってきましたね、なんて話。

 

 そして、第二集合場所の沼田ICを目指して出発。天気も良いし、順調に流れているし、高速道路も快適に走って、オフロードも楽しんでしまうというのはビッグオフならでは楽しみ方だよな、なんて考えながら鼻歌がでる。沼田ICを降りると優しそうなおじさんがこっちこっちと手招きをしている。それは軽トラで参加のN方さんでした。それにピッカピッカのグランドキャニオン900で参加のA沼さんも待っていて
くれました。波方さんはバイクではなくライダーのエンジン(心臓)がちょっと不調で今はバイクに乗れないとのこと。でも彼の話からはバイクとバイクで走ることに対する強い気持ちが伝わってきました。完全に整備(療養)して一緒に走りましょう、それまで御自愛ください、N方さん。
 氏に見送られ、赤倉林道を目指して出発。入り口はすぐにわかった。M田さんの後を走らせてもらう。けど、あっという間にコーナーのむこうに消えてしまった。怪我をしては楽しくないし、みんなにも迷惑をかけるからと、マイペースを心がける、。花咲の湯側までの約10Kmを走り終えたときにはすっかり満足していた。ロングフラットダートをビッグオフで楽しむとはこんなことをいうのでしょうか? でも、これは本日のプロローグランだった。
 コンビニで弁当などを買い込み、栗原川林道を目指して出発。ちょっと迷ったがすぐに入り口を発見し林道走行開始。またM田さんの後を走らせてもらうが、今度は飛び石と埃の洗礼を浴びる。自分のペースで走ることにすると、景色も見えてくる。新緑が本当に美しい、所々は緑のトンネルになっている。岩をくり貫いたトンネルが難工事だったであろうこと伝えいる。気分爽快に走っているとM田さんのバイクと壁が目に飛び込んできた。で、壁と思ったのはマイクロバスだった。バイクすら離合する余裕のない場所だったが、何とか我々が待避して、後からもバイクがくるから気をつけてと頼んで行ってもらう。こんな道をなぜバスが通るのかを考えながら行くとゲートが見えてきた。いつもは閉鎖されているらしいが、運良く今日は開いている。

 

 ここは皇海山の登山口となっており、さきのバスは登山客を乗せたバスだったのだろうということになり、納得。ここでみんなそろって弁当などを食べる。ここまでで赤倉林道の倍ぐらいの距離を走ったような気がしたが、それでも全長の半分も行っていないとのこと、もっと走れると思うと嬉しくなってきた。T谷隊長に各自の走行をデジカメで動画に撮ってもらって後半戦のスタート。
 基本的には整備されたフラットダートだが、土っぽいところや少しガレたところもあり、なかなか楽し。休憩の時に、ここまで長いと一人で来るのは怖いね、という話になる。同感、実感。クラブで来るからこそ楽しめるコースでした。先頭がT谷隊長に代わり、その後を走らせてもらう。走りの参考にしようと思ったが、またも離れていってしまった。所々に脇道もあり、興味をそそられる。でも地図ではどれも行き止まりみたいだ。分かれ道で後続を待っているとシンガリのはずM田さんが先にやってきた。変だなと思っていると、エンジン側のクラッチレバーが折れてしまったとのこと。応急処置をみんなで考えるが、どれもすぐにはできそうにないので、クラッチなしで走ってしまうとの決断。またしてもTBI仕込みの対処だなと感心する。
 再スタートして、しばらくするとまたゲートがある。でも不思議、呪文をかけると開いてしまった。そして本日のSS、大きな玉石の急坂登りに挑戦し、全員無事にクリアするが、その先に工事中の箇所があり、草木湖側に降りることを断念し、引き返して沼田側に降りることにする。麓に降りて自販機の飲み物でのどを潤しがら、長い林道の走りを思い返し、楽しかったな、充実していたなとつぶやいていた。
 昭和ICの近くの昭和の湯で解散。幾人かは風呂に入って埃と汗を洗い流し、それぞれの帰途についた。季候も天気も良く、高速道路を楽しみ、新緑のロングダートを楽しみ、クラブツーリングならではの良さを実感し、本当に大満足のツーリングでした。