2017年 ダカールラリー 速報!

 南米開催9年目の今年のダカールラリー。
パワーアップ・カラーリングも一新した2台の日野レンジャーの模様をお伝えしていきます。連続出場34回目の菅原義正さんを毎日更新でお伝えしていきます。アルゼンチンのゴールに戻って来る日野レンジャーの健闘は気になります。 モト・クワド・オートも含めて、お伝えしていきます。
   (写真提供 日野自動車(株) / ダカールラリー公式HPより)

ダカールラリー 1月14日 STAGE12 リザルト。

カテゴリー 総合順位 ゼッケン ドライバー マシン タイム
モト 1位 14 SUNDERLAND(GBR) KTM 32:06:22
クワド 1位 254 KARYAKIN(RUS) YAMAHA 39:18:52
オート 1位 300 PETERHANSEL(FRA) PEUGEOT 28:49:30
カミオン 1位 505 NIKOLAEV(RUS) KAMAZ 27:58:24
 UTV 1位  351  TORRES(BRA) PORARIS 54:01:50
トップとのタイム差
日野レンジャー1号 29位 535 菅原 義正 HINO RANGER 23:12:22
日野レンジャー2号 8位 516 菅原 照仁 HINO RANGER 03:18:36

1月14日
ステージ12




 ダカールラリー終了!
    アルゼンチンにゴール。



 2017ダカールラリーがアルゼンチンのブエノスアイレスにゴールした。最終結果は、1号車が総合29位クラス2位、2号車は総合8位クラス1位と過去最高位で終了。  エンジンと足回りを強化した2台の日野レンジャーは終始安定した走りを見せ、ドライバーの走りに十分応えれた感じになった。
 今日の最終SS(64km)は農道を舞台にしたコースで、時間的な差は付き難く、ビクトリーランを意識し沿道には多くの地元民が声援を送っていた。
 2台の日野レンジャーがボディウムの付いたのは夜11時過ぎ。多くの観客に囲まれる中、チームスガワラとサポートメカニック、市川正和(日野自動車代表取締役会長)、地元日野自動車ディーラーメンバー達がお互いの力と勝利を分かちあっていた。

1月13日
ステージ11


 

 ラスト前のロングSS


 今日のルートは、2つのSSが用意されている。1つ目は114kmの前半戦はフェシュフェシュと砂漠のある柔らかい路面の難コース。2つ目は173kmの山岳路から高速ピストに続くハイスピードルート。
 1号車は、難しい路面を慎重に走りノースタックで抜けた。2号車は前半のSSで痛恨のスタックをきっし、他に牽引され10分程のタイムロスをしたが、累積成績8位は変わらずに堅持。
 明日のラストSSは、距離が短い為に順位の変動は無いと思われるが、最後のボディウムまで気を抜けないのが、ダカールラリー。チーム全員で最後まで、気を引き締めて進む。


 クワドクラスでも、熾烈な争いが続いている。低い車高と小径のタイヤでは深い轍のルートでは走り難いが、ダカールラリーでは、このカテゴリーも大いに盛り上がっている。

1月12日
ステージ10
 
 


 競技再開、SS11位(2号車)とSS23位(1号車)。

 前日までの雨天によるステージキャンセルから、本日は448kmのSSで2台の日野レンジャーは好成績を収めた。
 前半ルートは、枯れ川の底を行くオフロードを抜けて3200mの高地に至る山岳コース。後半はサン・ファン近郊の185kmの悪路である。乾いた大地もあるが、至る所に流れる川もあり、泥濘と岩に気を使うステージになった。
 菅原義正選手の1号車もパンクに見舞われるが、SSを走り切った後のニュートラル区間で交換し、タイムアップを果たし、カミオンクラス総合28位と順位を上げた。

 残すところもあと3日。ゴールのアルゼンチンに近づきつつあるが、まだまだ砂丘やツイストな個所もあり、気を抜けない中でも、更なる上位を目指して邁進する「日野 チーム スガワラ」であった。

1月11日
ステージ9 
 


 ステージ9、SSはキャンセル。

 今年のダカールラリー、南米は稀にみる降雨で、いたるところで道が土砂災害で通行不能に。前日にほとんどの選手とアシスタントがビバーク地に到着していないという事態から、本日のSSはキャンセルされた。
 今日はリエゾンとして674kmのみの移動となった。明日からの後半戦に向けて、2台の日野レンジャーとチーム一同は鋭気を養っていた。


 今回のラリーの中でも、一番目を引いたのが、この赤いバイク。
 そのスポンサーのファクトリーネームは・・・、
「YANMAR」
1月10日
ステージ8


 
 マラソンステージで日野レンジャーの本領発揮!

 10日はマラソンステージの2日目であり、車両の信頼性がでる。2台の日野レンジャーは、堅実で確実な走りに徹し、トラブルなく乗り越えた。
 今日のルートは、雨の影響でSSが171kmに短縮されたが、リエゾン移動が582kmと長いものとなった。SSでは、いたるところに水溜りが発生しさらに泥沼化している所や、ハイスピードの平行ピスト(未舗装路が何本も並走している)と、山岳路にもなった。
 日野レンジャー2号車は、この日のSSで14位、カミオンクラス総合8位の一桁台に順位を上げた。1号車はマイペースではあるが、総合32位で粘り強い走りで追走している。

 連日の雨の影響でいたるところで道路が分断され、サポート・アシスタントの車両どころか、競技車両の殆どがビバーク地まで到着しておらず、明日のステージは主催者発表で中止となった。
 1月9日
ステージ7
 


 2号車が総合順位10位まで浮上!

 後半戦1日目のステージ7では、前日からの雨の影響で、コースが各所で泥濘化しており、大型のカミオンでさえ、埋まるほどである。その中で1号車も自力では動けなくなり、他のカミオンに引っ張ってもらい脱出できた程・・・。
 その様な状況でも日野レンジャー2号車の菅原照仁選手は、161kmのSSを14位でゴール。その結果カミオンクラスで、10位まで順位を上げた。
 今夜のビバーク地では、マラソンステージの中であり、メカニックが車両に触ることが出来ない為、ドライバーとナビゲーターのみで、点検・整備を行う事となる。明日のルートとその走りに期待が高まる。


 4輪では、モトクラスで6連覇を果たしたペテランセル選手が、昨年に続いて、首位をキープ。2位との差が2分足らずではあるが、ラリーの「ペース」を熟知している事で、このまま首位をキープ出来るか・・・。

 1月8日
休息日


 
 ボリビアでの休息日。

 ダカールラリーでは、中間日として1日の休息日がある。毎日500~800km以上走るラリーでは、人も車も消耗する。人は休み、車両はメカニックによってリフレッシュされ後半戦のラリーへと進んでいく。
 2台の日野レンジャーは大きなトラブルこそないが、消耗品や車両の弱い所を修理・調整しながら、メカニックとチームが一丸となってゴールを目指す。明日からは、後半戦が始まり、マラソンステージ(メカニックのサポートが受けられない)と言う事もあり、明日に備える。


 鈴木誠一さんのコメント (チーフメカニック)
 「休息日には2号車がリアのリーフスプリング交換のほかトランスファーやリダクションハブなど駆動系の弱いところを集中的にチェックしました。1号車の方は比較的疲労が少ないのですがきっちり点検しました。」

1月7日
ステージ6


 リエゾンのみのステージ6。

 ここ数日で降り続いた雨により、今日のSSはキャンセル。これでダカールラリーの前半戦が終了。明日は、休息日となるため、車体もドライバーも休息の1日である。
 しかしメカニックらには後半戦に向けたマシン整備と、ナビゲーターにはこの先のルート予習に欠かせない。無事にゴール出来ることを願おう。

 今年から車両の新たなカテゴリーとして、「UTV」というクラスが誕生した。
クワドが2輪から進化した4輪に対して、UTVはオート4輪から新化したバギーのようなシャシー形状をし、乗員2名で、リアドライブ駆動車両を指す。今大会では5台とまだまだ少ないが、来大会では注目の車両クラスとなる・・・かもしれない。

1月6日
ステージ5


 
 
 SSトップ10入りの2号車と悪天候。

 今日のステージは、ボリビアのウユニ近郊の山岳地帯で219kmのSSが行われた。全は㎜部分は4000m級の山岳地帯に始まり、畑や砂の畝を越える厳しい路面状況で、さらに雨の影響で路面が滑りやすくなっている。
 日野レンジャー2号車の菅原照仁選手は、難しいナビゲーションルートをミスなくベストルートを通り、ノーミスでクリア。SSをカミオンクラス9位でフィニッシュし、総合順位で12位まで浮上。1号車も堅実な走りで総合32位をキープ。しかし、ウェイクポイント不通過(?)で2時間のペナルティーを受ける。
 明日はラリー前半戦の最終日。雨と気温低下等により、ステージの短縮を主催者が発表した。

 杉浦博之 選手コメント (2号車ナビゲーター)
「正しくロードブック通りに行かないとチェック出来ないウェイポイントが全部取れて良かった。車両は全く問題ありません。


1月5日
ステージ4
 
 

 
 大会4日目ボリビアでのロングSS


 アルゼンチンからボリビアへ国境を跨ぎ、最初のロングSS(416km)にアタック。本格的な高地ステージ(3000~4000m)で草交じりの砂地が続く丘陵の砂丘越えも現れた。
 ウェイポイント(ナビゲーション中の通過チャックポイント)で1号車は、ポイント探しに難儀しタイムロスをしたが、総合的には問題なく20時過ぎには、ビバークに戻ってきた。
 2号車の菅原照仁選手は、この日のSSを13位でゴールし、総合順位を14位にジャンプアップした。

 オートクラスでは、前日までトップだったトヨタハイラックスのアルアティアがSSにてタイヤを岩にヒットさせ、2時間のタイムロス。総合順位に大きな変動が出た。
 モトでは、ホンダCRF450ラリーのバレダが前日3位から総合トップに躍り出た。

 1月4日
ステージ3
 


 初のラフロードコースと標高4960m

今日のルートは、アルゼンチン国内のTTL757kmのロングステージ。SSは2本で197km(カミオンクラスのみ)と短めだが、道なき道を行く砂地や枯れ川を行くタフなSSであった。
 2台の日野レンジャーはそれぞれ安定した走りを見せ、難しいナビゲーションのコースを間違えることなく、無事に通過。しかし、2号車が2つのSS間のニュートラルゾーンで、タイヤをパンクし、15分のロスタイムをした。
 カミオンクラス総合順位では、1号車が40位、2号車は20位となった。


 菅原照仁選手コメント
「パンクがなければもう少し順位は良かったと思います。そこは残念ですが、標高の高いところでもエンジンがパワフルに感じられ、気持ちよく走れました。明日からの高地ステージが楽しみです。」
 1月3日
ステージ2


 
 勢いを見せる2号車 菅原照仁選手

 ダカールラリー2日目のコースは、前日と同じ堅い路面に誇りが酷く、場所によっては路面に穴が開いており、スピードリミッター(150km)ぎりぎりのペースを考えて、リスクを押さえた走りに徹する事となった。
 埃の中では、追突事故も発生しており、「走る」だけが、ラリーのリスクだけでなく、14日間のメンタルを維持する、精神的強さも必要である。
 ここまでのリザルトは、1号車がカミオンクラス40位、2号車が同クラス17位とまずますのポジションについている。排気量1万ccのクラスでは、それぞれ1-2位フィニッシュを飾っている。

1月2日
ステージ1 



 

 
ラリー1日目 本格的にラリースタート!


 ダカールラリーの初日の今日は、パラグアイからアルゼンチンの国境を越える425kmのリエゾンと39㎞のSS(スペシャルステージ=競技区間)で行われた。
 SSは短いながらも、川渡りあり、細く曲がりくねった埃の多い林道で気が抜けないが、道路脇では多くの地元ギャラリーが多く、南米開催のダカールラリーの人気ぶりもうかがえます。

 2輪では、冒険家「風間深志」さんの息子さんで「風間晋之介」選手のエントリーがヤマハWR450Fで出場しており、こちらも応援していきたいと思います。

 2017年
1月1日


 
 パラグアイでセレモニースタート。

 南米パラグアイの同市大統領府前広場で行われたセレモニースタートでは、全車両(2輪144台、4輪バギー37台、小型4輪バギー10台、4輪87台、トラック(カミオン)50台の総勢318台)が、1台ずつ紹介されながら市内を1周し、パルクフェルメに戻ってくるという工程である。

 菅原義正選手コメント
 「今回は日本でトレーナーさんの指導を受けながらトレーニングをしてきたので体調はすこぶる好調。早くスタートしないかとワクワクしていました。排気量10リットル未満クラスのワン・ツーフィニッシュを目指して頑張ります。」

 2016年12月30日

 

 車両の車検と装備品のチェック。

 12月中旬に到着した日野レンジャーは、チームメンバーである日野自動車から選ばれたメカニックのメンバーの手によって、メンテ&調整され、この日の車検では、問題の指摘もなく、無事クリア。年々厳しくなるレギュレーションとラリールートに対応するべく、「チーム」として、力を発揮している。
 ラリー走行は1月2日のスタートセレモニー後だが、ダカールラリーはもう始まっている。

 2016年
10月28日


 

 2台の日野レンジャー出発!


 2016年ダカールラリーが終わってから9か月、以前の日野レンジャーをさらにパワーアップされた2台の日野レンジャーが出来上がった。
 シャシーの改良やエンジン・足回り共に改良の重ねられたその勇姿には、2017大会への日野自動車と「チーム スガワラ」の強い決意が伝わってきます。
 この後、2台の日野レンジャーはサポート車両と共に、スタート地のパラグアイに向けて船積みされます。