12th TBI 日記

ゼッケン 10 ミヤピー

4/26
 
今日出発の日、荷物を宅急便で松山に送り、早めに出発する。レーシングマ
ネージメントに寄ってS社長に挨拶する。工具を借りて自宅で出来ない曲げ加
工をする。社長は松山に明日の昼出発するそうだ。「では現場で会いましょう」
と港に向かう。しとしと雨が降っている、低気圧が近づいてて、フェリーは到
着が遅れるかもと確認を求められた。船内アナウンスでも「かなりの揺れが予
想されます」と脅かされる。やだな〜〜。

4/27
 低気圧の通過でフェリーが揺れた。夜10:00から朝10:00くらいまで「ぼく寝
る人」を決め込む。フェリーのメンバーは、XR600 KLX650SR KTM660ラリー、
アフリカツイン、BMWR80GSなど、なぜか私がミニマム・・・なぜ?。
 13:00ごろ大きな遅れもせず徳島到着。船の仲間を誘って一年一回しか行けな
いうどん屋へ行く。おばちゃん私の事を覚えてて「今年も来たね、がんばってね!」と言われた。うれしいもんだ。いつもの「たらいうどん」を食べて14:00出発、高速に乗り松山をめざす。今年になって徳島と松山は高速がつながっていた。途中のS.AでTT君と会った。今年もCRM50だそうだ。懲りない人・・・。松山ユースに17:30ごろ着いて道後温泉のに入って本日終了

4/28
 今日は車検の日、10:00からだが8:00に会場入りする。みんなばたばたしているが私はのほほんと時間待ち。ゼッケン10なので車検は第一グループ、去年の経験を生かし問題無く通過(多少検査員を言いくるめたとも・・・) ここで仲間が車検落ち、ナンバー灯不備、市内のバイク屋さんで対策をしてきた。
 そして昼を取りプロローグの会場へ。たけぞう氏、目の前で間違えて変な方向へ消えた。会場入りし下見、去年にくらべ上り下りが組み合わされているがさじ加減が甘い、ライン一本の絶望的な箇所が無い。走ってみても平気、4台パスでゴールした。全員ゴール後、レンジャーのデモラン、テイジン名物のあのヒルクライムをトラックで登る、降りる!みんなびっくり!社長いわく「アプローチがもっと良ければローレンジのサードでも上がるよ、今はローレンジ、セカンドだったけどね」 だそうだ。
 無料給油のG.S、21.8Lハイオクを入れる。ねらいどおり21L以上達成。宿に戻ってブリーフィング&パーティー、あいさつが続く。パリダカールのレンジャーのS社長のタイヤの縦横の話はいままで考えもしなかった着眼点で考えさせられた。ありがたい話のあとは恒例の太鼓演奏、始まった実感が涌く。部屋に戻りコマ図張り、1時間40分くらい。明日は450km、早く寝よ。

4/29
 今日は長い一日であった。原付きクラスに続いてゼッケン順スタート。SS1のスタートには6番目に到着するが開設が1.5時間も遅れた。本日は450km、しかもスタート時刻が8:00のため進行がいつもとずれている。ようやくスタートしたが、昇り坂で遊んでしまった。4回チャレンジ&キックげろを体中で楽しんだ。レベル的には斜度、路面はそこそこだが取り付きと勢いが勝負。うまくいかんかった。SS内でミラー、マップケースふたを破損、出口でなおす。
 それからのリエゾンが長い、進まない。150kmで14:30?残りは300kmある。 TBIの設定は一日で考えるとアベレージ30km/hはいかない。ということは24:30?? MAXタイムかかりそう。CP1もCP2も設定距離の範囲に入る前に開設時間になる。夕方から信号のない地方道、アベレージが上がる。夜のSSは砂利の深い下りの林道、ここでも自分のリヤタイヤに2回も抜かれる・・・。(つまり後輪からこけたのね)23:00すぎキャンプ地に入れた。やる事がいっぱい。明日はがんばろ!

4/30
 夕べはあれからいろいろあった。夜のSSからキャンプ地までの間、ガソリンスタンドが全滅。3台に空中母艦をする。23:40でまだ6〜70%しか帰っていない。仲間もまだ。
 朝、当人に会う。3:00帰りだそうだ。夜中に帰ってきた人も結構いた。リエゾンが始まる。昨日の疲労が残ってる。たけぞう氏がまた逆方向から来た・・・。朝のSS,リズムをつかめずミスを押さえるのでいっぱい、ペースも上がらず。SS後は停まら移動を続ける、途中の林道でタイヤの跡が無い。日石さんで聞いて、到着が一番だそうだ。昼頃雨が降りだす。CPの時間設定で空き時間が多い。バス亭で昼寝で調整。CP2に向けて進んで行く。雨と霧で視界がきかない、ひどい時は3mくらいになる。夜のSSも2時間くらい早いがCP100に入った。雨のなか20:00まで待つ。私のほかは2台しかいない。コマ図よりスタート位置が奥になってて、コマ図の位置でみんな待ってるそうだ。スタートが30分早まった。3台以外は来ていない。SSは5kmくらいの林道、雨で路面が締まって走りやすい。ゴール、とっととキャンプ地を目指す。一番で到着。雨がやんでいる。昨日に続き2度目のオイル交換をする。

5/1
 夕べ11:00に寝たので体が軽い。走り出してすぐに朝のSS、5kmぐらいしかない。しかし、中ガレと表面の固いすべる土&沢渡り(そこだけコンクリートで平)、昨日より乗れてる、1台パス、出口付近でBMWさんがわだちをまたいで停止中。ラインを変えるため降りて押すがグリップが良い?降りずにすんだ!判断ミス。いか〜ん。
 SSを終わり単調なリエゾンが続く、前日のサーキットと転倒2回が効いて50位スタートだったが、8:00にはリエゾンの先頭に立つ。CP1、CP2もトップでチェックを取る。夜のSSの入り口も一番で到着、しかしその後先頭グループの秒単位で争ってる2人が来たので先頭は譲った。3km弱の林道、あっけなく終わる。7:00前にキャンプ地に入る。3回目のオイル交換とフィルターを交換。なんか例年にくらべ、さじ加減が甘い気がする。こんな時間にキャンプ地にいていいのか?

5/2
 本日はカブラリーの表彰式があるため8:00スタートとなる。その前に夕べのSSの結果がでていた。朝はわだちの件で良くないが、夜のSS、12位!!いままで30位台が最高だったが、、、、
表彰式が終わり40位でスタート、100km以上走ってやっと林道に入る。砂利が深く、どう通っても上下動は避けられない。疲労の溜まってる人にはつらそうな道。私はルンルン!。CP1ではさすがに4番目。給油がないぶん35人パス。途中の林道でSちゃんとランデブー、TDRで良く走るな〜。しかもランク上位に入っている、前を走ったり後ろを走ったり。そのうち白煙と土煙を残して瞬時で消えた・・・。
 CP2は狙って16:02、コマ図で多分ここでしょうと予想を付けて時間前に侵入、まんまと一番。CP後はI君とランデブー、付いて行けるスピードなのでかなり参考になった。ゴージャスな体験をした。夕方、崖崩れでコース変更があった。修正コマ図待ちで道端で待機。3番に着いたのに意味が無くなる。さらに修正コマ図に距離記入のミスがあり余計に走ってSS入り口に着いた。3〜40番目のスタート、20kmくらいの林道ステージ。そろそろ行かないとやばいのでスパートを駆ける。一台抜き、二台抜き、一台に抜かれ、3台目のテールが見えた所で記憶が飛んだ。
 気が付いた時、胸が重くそして痛い、胸の上にマシンがあり自力では動けない、水の音も聞こえるしガソリンの臭いもする。他のエントラントの通る音もしない。声も出せず動く事もできない。また記憶が飛ぶ。
 スタッフが見付けてくれた。「ミヤピー、大丈夫か?」 どうやら橋の下に落ちていたらしい。3、4人ですぐ引き上げられた。全身水とガソリンでずぶ濡れ、着ているウェアを脱がされ車に乗せられた。情況を聞くと、ゴールで誰も見てなくて、SS終了後すぐ捜索、ガソリンの臭いで早めに発見されたそうだ。3mくらいのコンクリートのただの橋から落ちてたそうだ。スタッフが「ラッキーだったよ!深い谷だと絶対見付けられないし、水が深かったら危なかったし、ガソリンの臭いがなければ救出にもっと時間がかかったはず」ゴールCPまで700mぐらいの地点だったのも幸いだったそうだ。
 そして病院に搬送された。CTスキャン、レントゲン、エコーなど検査が延々続く。診断は肋骨4本骨折、肺の打ち身、内出血、ガソリンによる皮膚のやけど、他で1、2週間のお泊まりとなりました。いやいや、失敗しましたね。修業が足りないな。来年敵討ちするぞ!

 なお5/11に徳島の病院を退院、5/13日現在地元に通院中です。大会中、応援メッセージと入院後に励ましのメッセージをたくさん戴きありがとうございました。現在療養中です。でも行動できる範囲では動き回っています。割と元気です。 御心配おかけしました。