GRM ガストンライエミーティング IN 白馬



ガストンライエさんの走行シーンを撮りました。見たい方はこちらからどうぞ!

MOV00037.MPGへのリンク

(注 このファイルは「Windows Media Player」及び「QuickTime Player」で動作確認しています。またこのファイルのサイズは1.4MBあります。パソコンや通信手段によってはダウンロードに時間がかかることもあります。気長にお待ち下さい。)
解説 先頭はM田たかくねんさん、2番目がガストンライエさん、3番目がサポート参加のジャンピエールさんです。

このレポートは、ビッグオフロードクラブに所属しているメンバー4人のレポートです。
参加した人それぞれの思いと見方がありました。

まずはエレファントでエントリーのT谷さんから。

今回は、GRM(ガストンライエミーティング)の参加レポートをお送りします。
主催はSSER(TBIやRRMなどを開催している)さんで、かつてBMWR100GSでパリダカ優勝の経験をもつガストンライエ氏をゲストに迎えて行われるイベントです。日にちは11月3〜4日、場所は長野県白馬を舞台に開催されました。

 

 3日の朝、日の上がらない5時に家を出発。一路中央高速ではやる気持ちを抑えてスピードは控えめに白馬を目指します。もうこの時期、朝の冷え込みはとても厳しい。まだ夏の気分の残っている体に、鞭うって走ります。諏訪あたりでは、4℃が表示されていました。途中、F6GSのS本さんと合流し、松本市より一般道で集合地の白馬アルプスホテルを目指します。遠くの山々が雪化粧をまとっています。
 AM8時30分、集合場所の白馬アルプスホテルに到着。すでに30台以上の参加者が到着しています。GSクラブのS田さんも既に到着していました。話ではGSクラブのメンバー達は近くのユースホステルに泊まっていたそうです。(かしこい選択です。)
 早速受け付けを済ませる為にホテルのロビーに向かいます。そこではSSERのスタッフの人が待っています。参加受理書を出すとゼッケン(16番)と参加メンバー表とコマ地図ツーリングマップを渡されました。そうです、このイベントはコマ地図を使ってライエさんと林道ツーリングをするというイベントなのです。さっそく、マップをホルダーに巻きます。そのコマ図を見ると今日のコースは約200kmあります。どんなコースになるか今からワクワクしてきました。
 駐車場に戻ると、約60台ものビックオフが集まっていました。(85%がGS系)その中で目を引いたのは、HPN製R100GSです。いたる所スペシャルパーツのパリダカレプリカです。値段は400万円だそうです。初めて見るので、あちこち聞きまくり、写真を撮りまくりです。スタッフから声が掛かり、ブリーフィング(開会式&コマ地図ツーリングの説明)が行われSSER代表の山田 徹さんの挨拶に続きガストンライエさんの挨拶です。(・・・・・・、言葉が英語なので片言しか解りません。)
 さていよいよコマ地図スタートです。スタート前にチェックカードを渡されました。CP通過時間で順位を決めるオンタイム制です。スタートはゼッケン順に一斉スタート(?)です。最初はゆっくり走ります。コマ図の2コマ目の距離に到着しても、目標物がありません。おかしいと思いコマ地図を良く見ると、1コマ目より全員でミスコースしています。それに気が付いた私はUターンです。オンコースで走り出したけど、4コマ目でミスコースしているライダーと合流してしまいます。行く所は同じでした。(ミスコースした人は後々、コマ図とメーターの距離が合わなくなるということに悩まされることになりますが。)

 

 スタート30km地点で最初の林道に入ります。前日までの雨で水溜りが出来ているおかげで路面がヌタヌタになっています。ズルズルなりながらも無事走りきると次は石ゴロゴロのガレです。ここは度胸一発の気合を入れて勢いで走ります。スピードを落とすとフラフラして危険です。10.5kmの林道を走ると峠の頂上にでました。下りは舗装されています。ちょっと残念でしたが、快適に走って、コマ図を消化し、スタート45km地点で2本目の林道に入ります。今度の林道はさっきと違い、超フラットです。しかし標高が上がるにつれ、右側は崖になってきました。下を覗くと2〜300mはあります。落ちると大変なので、スピードを控えます。約8km走った林道の峠の頂上では、下は紅葉、上は雪化粧の八ヶ岳連峰のすばらしい絶景が見渡せます。カメラで心の風景とともに、写真に焼き着けました。
 しばらく休んでいると爆音と共にバイクがやってきます。トップは我がビッグオフロードクラブのM田さんです。その後をライエさん(R1150GS)が走っています。続いてライエさんのサポートしているピエールさん(F6GSダカール)他4〜5名が風のように走り抜けて行きます。私はライエさんの走りを見ようとヘルメットをかぶって後ろから追いかけ始めました。しかしその先7kmのCP−1まで、残念でしたが追いつけませんでした。(トップで走っているM田さん、さすがです)
 CP−1で、タイムチェックを終えるとそそくさとCP−2を目指して走り始めます。落ち葉散るフラット林道を気持ちよくクルージングしながら、先を目指します。スタート89km地点で右手に野反湖を望み、秋の紅葉に染まった景色に心奪われます。(今回のコースは景色の良い所が多く、コマ図だけ見て走るには、もったいないです)。

 7kmほどの林道を走り、CP−2に到着です。タイムチェックを終え、その先の観光名所の神社の向かいにあるそば屋で昼食とし(ここにはタスクがあり、ハンコをもらう)天気が気になるので足早に先に進みます。
 スタート150km地点で痛恨のミスコース。コマ地図用に付けていたサイクルデジタルメーターが、走行の振動ではずれかかっていて3km区間動いておらず、その事に気づきセットしなおしたものの、3kmほど走っても次のコマ図の場所には着かず、引き返すことに。約4kmほど戻ったところに目標物の公衆電話を発見し、サイクルメーターとの距離を合わせ再スタート。その後は距離と目標物に気をつけながら、進む事に。 
 スタート158km地点で今日最後の3.5kmの林道に進入。落ち葉の積もった林道では、少しぐらいの石では気付かず、ハンドルをすくわれる事数回、景色の良い所では、バイクをバックに写真を撮ったりとだいぶ余裕が出て来た。林道を抜けると、後はホテルまでの舗装路区間を、小雨から本格的になってきた雨を避けつつ、PM4時30分ホテルにゴール。だいぶ早く帰ってきたつもりだったが、すでに30台くらいのバイクが止まっていた。チェックカードを提出し、今日のコマ地図ツーリングはおしまい。冷えた身体をホテルの温泉で暖め、ラウンジで皆と、今日のコースについて雑談です。
 そしてメインイベントの夜のパーティーでは、本日のタイムチェックの表彰式が行われ、区間賞4名同着の3位にみやぴー、総合2位にM田さんが入賞しました。(さすが、サンドワークスラリー優勝はだてじゃない!!)その後は、友達の輪ということで、順々に一人ずつ段上に上り、簡単な自己紹介と一言を言いました。私の順がまわって来て「BMWに乗るつもりはありませんが、良きライバルとして、走れたらいいです。」とコメントしました。(さりげなくビッグオフロードクラブの宣伝もしておきました!!)その頃外では激しい雨と、時々ちらちら雪が降っていました。
 4日の朝、風は強いですが、徐々に晴れて来ました。朝6時に起きてバイクのメンテナンスです。私のエレファントはオイルの消費が多いので350ccほど持参しました。7時には、ライダーの方にも補充(朝食)し、8時30分スタートに向けて準備します。外はめっきり冷え込んでいましたが、先週バッテリーを新品に交換したため、一発始動!!今日も頑張ろうとバイクに声をかけてスタートです。昨日は一生懸命走ったので、今日は少し楽しもうと後方を走り出しました。
  
 昨日集合場所近くまできて、クラッチトラブルで走行不能になり、今日は試乗車(R1150GS)で参加になった、T中@R100GSさんと一緒です。29kmの舗装路移動後、一本目の林道です。この林道は山の尾根を走る見晴らしのとても良い林道です。所々止まっては昨夜の雨(山の上は雪になっていたようです)すっかり雪の被った山々を眺めていました。里の紅葉とあいまって、すばらしい景色です。林道を抜けて、舗装路区間を走り途中で休憩をとり、ラストの林道に入ります。
 
この時点で私の位置はライエさんより前にいたので、走行シーンを撮ろうとカメラを構えます。しばらくすると地響きと共に、数台のバイクの音が聞こえてきました。T中さんに合図をもらい、デジカメをムービー設定に切り替えます。やはり先頭はM田さんです。カメラのシャッターを押します。カメラに気が付いたM田さんは、目の前の水溜りを豪快に通過します。その後ろにいたライエさんも気が付いたようで、先頭よりもっと豪快に水しぶきを上げ、さらに通過後には、リヤを振りながら、駆け抜けていきます。さすが国際ラリーストはパフォーマンスもしっかりしています。その後ろのピエールさんもF6GDで豪快に駆け抜けます。その後方を走っていたK林@F6GDさんが現れた所で、15秒のムービー時間が一杯になり、終わってしまいました。ごめんなさい。でもライエさんの、走行シーンが撮れた事に感動もしました。

 

 林道を抜けると昨夜降った雨がこの辺りでは雪になっており、葉の落ちた木々の枝枝に雪が着いた様子は北海道の樹氷のようでした。しかし雪に感心していられるのはここまで。峠の下りではアイスバーンになっており、SSERのスタッフの方達と手伝いながら、7人でコンボイ走行。しかし少し前を走っていたR100GS/PDが横たわっています。やはり滑ったらしい。皆で起こそうとするが足元が滑り、バイクのタイヤもグリップしない為起こす事すら出来ない。そこでアイスバーンの無い道端までシリンダーを軸に(またでた!!)滑らせて移動させ、そこでやっと起こす事に成功。後は気を付けながらゆっくりと下り、麓の町まで降り同行の4人とラーメンライスで昼食をとり、ゴール地の塩尻峠近く、高ボッチ高原に向かいます。
 ゴール2km手前の広場で、小休憩していると後からライエさん達が来て、私とツーショットのあとそこにいた10数名で記念撮影。皆の思い出のワンシーンになったでしょう。
 いよいよゴールです。今日の走行距離は約150km、ダート率は低いけど十分満足です。ヌタヌタの林道よりアイスバーンの方が印象に残りました。やはりもうすぐ季節は冬なんですね。
 皆がゴールした後、ライエ氏からライディングレクチャーがあり、皆食い入るように聞いています。言葉の違いから解らないことも多いけど、バイクに乗るということは全世界共通の言葉だと私は感じました。午後4時には惜しまれつつ、解散になりました。私とみやぴーはR20号をひたすら走り帰宅。とても疲れたけれど充実した2日間でした。ライエさんの走りを見て研究し、自分の走りに生かしたいと思います。

F650GSで参加のS本さんから感想を頂きました。



日本各地から大勢の人達が集まりました今回のGRMとても良い雰囲気でした。ノーマルの人もいれば、バイバリのチューンの人もいて話しが盛り上がりました。普段なかなかこれだけのオフロダーに会える機会はありませんから本当に良い経験です。 ミーティング中の走り方や普段のツーリングの話し、そしてそれぞれのマシンについての話で夜のパーティは盛り上がりました。こうしたイベントは参加してみないとなかなか良さが伝わりませんからぜひ一度は参加してみることをお勧めします。クラブのツーリングとは一味違って面白いです。最後に、ガストンは変なおじさんでした。実際に確かめてみましょう。でも走りを見ると凄いです。

M田たかくねんのGRM2001レポート「ガストンと走ったよ」編


 

 「M田くんガストンの前走って道案内してくれる?」 SSERのボス、ヤマダさんがやってきてそう言った。「◯!▲?□」と絶句してたら「ガストンもボクもマップホルダー持っとらんのよ」 「レギュレーション読んでんですかヤマダさん!?」...という訳で、堂々、ガストン&ジャンピエール(ガストンの友)&ヤマダさんを従えて、集合場所のアルプスホテルを出発することになったのです。
 しかしこのメンツは重すぎる...背後にプレッシャーを浴びながら走っていくと最初の林道入口の渋滞に某バカミーズO塚くん@新車ダカールを発見。リラックスするためにちょっとちょっかい出してやろう、としたその瞬間、大きくテールスライド!そのままO塚くんに突っ込んで2台とも転倒。さっそく大失態をやらかしてしまった。後ろにいたガストンも目が点。「ナビのM田くんが突っ込むとガストンも突っ込まないかんよな」 ヤマダさんナイスフォローです。しかし、先が思いやられるなぁ。
 O塚くんには気持ちで十分償って、林道に入った。後ろからガストン&ジャンピエール&ヤマダさんが続く。うぉ〜〜〜っ。ぶぃぶぃぶぃ〜〜〜っ。はぁはぁはぁはぁ。後ろは??? なんだ結構のんびり走っている。今回ガストンは1150GSに乗っている。これは去年エフロクダカールでさんざん悪さをしたのできっとヤマダさんがもっと重くて辛い1150を選んだんだろう。さすがのガストンも思うように走れないようで「バイクが重い、タイヤが悪い」とさかんにアピールする。しかもしつこい。そう言えば前にも散々「川渡りは濡れるからやだ」とか「ナイトランは見えないからやだ」とか言ってたなぁ。しかも一日中(笑)。でもねガストン、日本にはね「弘法、筆を選ばず」っていうことわざがあるんだよ。ボクは心の中でそう呟いたのでした。
 CP-1の後はヤマダさんと別れてガストン&ジャンピエールを引き連れて走ることになった。でも英語分かりません。ガストンがいろいろ言ってくるけど笑うしかないじゃん。とその時「This is a pen‥‥」サンドワークス仲間のW部くん@DR800が流暢?な英会話でフォロー。意外な一面(失礼)、とっても助かります。
 ヤマダさんから、どこか適当なところでめし食って...と言われていたのですが、タイミングをはずしてしまいCP-2まで来てしまった。もう2時を廻っている。ここで貼紙発見。「この先の蕎麦屋でガストンかヤマダさんと一緒に蕎麦を食べチェックカードにサインをもらうように」のようなことが書いてあるではないか。そんなこと聞いとらん。その先の蕎麦屋まで行くと大勢の参加者がまだかまだかと待っていた。ひぇーーーあやうく暴動になるところだった... ヤマダさんはというと、ずーっと手前の蕎麦屋でなんにも知らないでのんびりしていたそうな。お〜〜〜い。
 お昼を食べたらガストンがソワソワし始めた。もうホテルに帰ってシャワー浴びて、着替えてすっきりしたいらしい。それはね、ボクもそうしたいのはやまやまなんだよ、ガストン。とうとう雨が降り出してきた。ホテル目指して走る。制限速度かなりプラス?で走っていたが、それでも後ろから盛んにガストンがプッシュしてくる。隣に並んだガストンの目がキラリと光った。「早く帰ってシャワーだ!」世界チャンプの眼光を見た!!!
 もう少しでホテルの入口、というところでとうとうガストンが切れた。ボクを追い越し、前車も追い越しブォ〜ッと行っちゃった。ホテルの入口を通り過ぎて...行っちゃったガストンを追いかけると、雨の中ずぶ濡れになってぽつんと一人で待っていた。ボクは心の中で呟いたのでした。日本にはね「急がば回れ」っていうことわざもあるんだよ、ガストン。

 2日めは朝から青空になりました。絶好のツーリング日和。「今日も頼むね」ヤマダさんがやってきてそ言った。昨日よりちょっと慣れたボクは、ツーリング中できるだけ多くの人がガストンに会えるよう、ペース配分に気をつけながら走ることにした。(気づかいのA型なのです)
 ゆっくり走ったり、一気に皆を追い越したり...でも根っからのレーサーなのか、ガストンは常に先へ先へと行きたがる。まったくもう、どうどう(ガストンをさとす声)。あっ、だめ抜いちゃ。ガストンまた切れちゃいました。しかも今度は抜いた車に怒られた。ちょっとシュンとしてるガストン。ボクは心の中で呟いたのでした。日本にはね「石の上にも三年」っていうことわざがあるんだよ、ガストン。
 しょうがないなぁ。御機嫌直しに今日のお昼は好きなもの食べていいよ、とこれまた某バカミーズI毛くん@100GSに通訳してもらうと「スシ!スシ!スシが食べた〜い!」 ルートを外れて今回のコース作成者クラッシャーO西氏推薦の回転寿司に入った。ガストンもジャンピエールもすっかりご機嫌。よかった、よかった。
 いよいよ最後の林道になりました。いたるところで大勢のエントラントたちが、最後のガストンの走りを見ようと待ち構えていた。よ〜し気合い入れて走るぞ。うぉ〜〜〜っ。ぶぃぶぃぶぃ〜〜〜っ。はぁはぁはぁはぁ。バックミラーをみるとガストンもギャラリーの前でカウンターを切ってみせたりしてとても楽しそうだ。ふと景色に目をやると、まっさらな青空の下見事なアルプスの山々がならんでいた。ああ、来年もまたガストンと楽しい時間を過ごそう、そう思いながらボクは紅葉のトンネルの中へGSを走らせていったのでした。ちゃん、ちゃん。

注)話をおもしろおかしくするために一部事実をねじ曲げていることを御了承下さい。またここに登場する“ガストン”とは、パリダカやMX元世界チャンピオンのガストン・ライエ氏と同一人物とは限りませんので御注意下さいね。(笑) 最後にSSERのヤマダさん、貴重な体験ありがとうございました。

第3回 ガストン・ライエ・ミーティング
 
ゼッケン55 M田 一孝

 

 ことしもガストン・ライエ・ミーティングの季節。もうなんだかんだで3年目のお友達がやってくる。当日の天気予報は午後から雨、しかも前日よりもぐっと気温がさがるそうだ。
 朝4:30には出発の予定が家を出たのが5:00になってしまった。
移動中やっぱり気温が低く標高が上がるにつれキャブが不調になっていった。80〜90kmくらいでブスブスいってそれ以上加速せず。ビッグオフミーティングのときのセッティング(夏仕様ね)のまま、途中で合わす時間もおしいので移動を続けた。「相模湖」で足を着いて、次に足を着いたのが「豊科」出口。途中それっぽいGSに3台抜かれた。そんでもって途中「長野まであと99km」の表示がでてきた時点で遅刻が決定・・・。高速を降りて給油で一回停止、13分遅れで白馬アルプスホテルに到着した。移動距離280km。一般路ではキャブはやや不調くらい。受け付け、コマ図貼り等を終わらす。なんか見覚えのある顔が多い。車両は圧倒的にBMW多し。あとは大型車、400以下は私とXR−BAJA一台のみ。
 駐車場でガストンさん発見!挨拶をする。「おお、ミヤピー!」と肩をたたかれた。もう「YOU」から「ミヤピー」へ認識が変わっている。「寒いね〜、寒いね〜」を連発し、みんなに囲まれてわいわいやっていた。
 簡単な車検と説明のあとゼッケン順に出発。みんな給油など止まっている間淡々と移動して一本目の林道の前で「M田君率いる!ガストンさんのグループ」に追いついた。ダートに入り、M田君、ガストンさん、ジャンピエールさん(ガストンさんと一緒に来日のフランスの方)の後ろに位置を確保。ガストンさんは1150GSの限定仕様。ピエールさんとガストンさんの距離が少しづつ開いてきたので、手を上げてピエールさんをパス、ガストンさんの真後ろにつく。路面は水溜り、わだち、ややがれ、一部マディとタイヤがすべる要素が十分、ガストンさんはモンゴルでクラッシュ後に始めてバイクに乗ったそうで、1150GS、しかもタイヤがT66Xの6部山。ちょっとした所でも簡単にリヤタイヤがブレイク、でもすぅっと修正をする。去年にくらべかなり抑えて走っていた。(去年ガストンさんはF650GSダカール、スイッチが入った途端コーナー2つで消えた・・・)
 20分以上ランデブー走行!しかも一回だけ前に出てしまった・・・。何台かのエントラントをパスして一本目のダート終了、ガストンさん「だめだよ、前も後ろもすべるすべる!見た見た?前と後ろが違うわだちに入ったの、怖かったよ」などと言いながら結構うれしそう、走るの好きなんだね、やっぱり。でもどんな時も私達と同じ視線で誰とも分け隔てなく接してくれるガストンさんってすごいな。自分もめいっぱい楽しんでいるし。そして移動区間、舗装路は落ち葉でとてもスリッピー、そしてパスチェックに到着。
 パスチェックからは単独走行に切り替えた。一本ダートを抜け舗装路を移動、パスチェック後コマ図に指示のあるソバ屋さんで昼食。私らが食べ終わるころガストンさん到着、チェックカードにサインをもらう。ポイントがつくそうだ。ソバ屋さんをでたころ雨が降り始めたりやんだりとなってきた。ダート2本通過、通過時点では路面はドライ、フラットな林道でペースは上がる。(あとで聞いた話だが、M田君はここでかなり消耗したそうな・・・。たぶんガストンさんのスイッチが・・・?)
 残り40kmくらいで雨になった。ひどくなる前にゴールへ近づこうと進んでいった。国道からホテルに登る坂のところでコーヒーブレイク、まだみんな帰ってこないな〜、ガソリンあと80kmくらいだから今日入れとくか、と給油に向かう。雨もひどくなってきたのでゴールに入った。バイクを並べているとガストンさん達も帰ってきた。
 パーティーまで2時間以上の空き、風呂に行ったりしゃべったりしてすごす。外は雨が本降りになっていた。
パーティーが始まった。挨拶のあと成績発表。成績を狙った走りをしていなかったのだが第3ステージでまさかのステージウィナー!同タイムがいたけどもね。SSER関係で初の表彰台だった。そのあとは食べながらのスピーチ大会。ステージウィナー、BMW以外の人、そしてガストンさん直々の指名をいただき3回も壇上にあがった。
 2日目の朝、雨はあがっていたが路面はフルウェット。気温は昨日よりさらに下がって寒い。昨日の説明によると今日はダートは7km2本、ただし標高の高いところを通るそうだ。しばしT谷隊長とランデブー。一本目のダートに入ると私はBMW軍団を少しづつパスして行った、がF650GSダカールに置いていかれた。キャブをちょっと調整して少しエンジンが安定した。標高がさらに上がり2本目のダートへ。傾斜はそんなにないが幅がなく、がれとタイトコーナーのテクニカルな林道。80ベーシックに追い越された。「落ち葉ちゅる」な路面に気を使いつつ移動。どんどん標高が上がり峠にさしかかった。一面アイスバーン(傾斜付き!)だった。昨日の雨が峠では雪で、それが凍結していた。車がスタック脱出直後に凍結路面に入った。先に通っていた何人かのエントラント達が手伝って上げきった場面だった。もう「開けちゃだめ、閉めちゃだめ」で峠を登って降りた。
 次のコマ図までの7kmが遠い遠い。降りきった湖の分岐で初のミスコース。他のエントラントの知らないワインディングを計12kmほど堪能した。キャブをもう一度調整。寒いので移動を続ける。残り50km、残り30kmと距離が減っていく。しかし、残りの50kmに罠が、30kmに罠が、と思ってしまうTBI経験者の悪い癖、(実際TBIでは峠やダートがあって、50kmを2時間越えることは多い)今回はなにも問題なく2番でゴール地点に到着した。高原の見晴らしの良い広場、冷たい風が吹き抜ける。チェックを終えて、時間が余ったのでゴール手前のプチアタックで5回ほど遊ぶ。人数が集まってきたのでゴール広場へもどった。ガストンさん達が戻ってきたのは最後の方。即席ライディングスクールが始まった。
 ライディングポジションからマシンの自分に合わせるセットアップ、難所やデューンの対処の方法などなど。
世界一流の講師はとてもわかりやすく説明してくれた。そして簡単な閉会式のあと解散となった。
 今回は一日目は天気に恵まれず、2日間通して気温は低かったが、イベント自体面白く、コース設定もビッグオフ向きに振ってあってみなさん楽しめたんではないかと思います。ガストンさんも「バイク乗る人、みんないい人」と気軽に接してくれました。私なんか中学生にも負ける片言英語で十分会話できました。みなさん、来年は参加しましょう。楽しいですよ!。