DOOR of ADVENTURE 2015春 マザー牧場

 どうもこんにちは。グッチ@トラ虎号こと西口清史です。5月30日でDOOR of
ADVENTURE 2015春 マザー牧場に参加してきましたのでレポートします。
結構長いので覚悟してくださいね。


 DOAは通常秋に東北の山中で2 DAYSにて行われますが、2014年度から
首都圏近辺の人にもっと気楽に参加してもらおうとのコンセプトで、千葉県マ
ザー牧場にて春の1DAYだけで催されています。シーズンインに向けての足
慣らしにちょうど良いと、今回も135台ものオフロードライダーが集まりました。
我らがBOCからの参加は10台。
 ゼッケン順に3番土谷隊長(ELEFANT900M)、4番加瀬さん(KTM350FR)、
5番松田さん(R100GS)、7番西口(トラタイガー800XC)、10番青木さん(R100GS)、
11番印南さん(R1200GSA)、46番藤原さん(R100GS)、54番高橋さん(KTM1190ADV‐R)、69番松木さん(KTM250EXC‐F)、84番辻さん(R100GS-PD)、122番金敷さん(DRZ400S)での参加です。土谷隊長、松田さん、辻さん、藤原さん達ベテランは、秋に向けての足慣らしとリラックスムード。辻さんは当初KTM350フリーライドでエントリーしていましたが、五十肩の為、急きょいつものR100GS‐PDに変更しての出場。お互い歳ですなあ・・・でも350の方が軽くて楽なのでは?と思いますがどうなんでしょうかね?
 御大、松木さんは、2013年は途中風邪ひきリタイヤ、2014年春はアイスコーヒー飲み過ぎ事件でタイムオーバー、2015年秋は4輪に前を塞がれてタイムオーバーで未だ完走は無し。御大曰く「ちょっとDOAをなめていたなあ~(笑)」と、今回に備えて2か月間大好きな日本酒を絶ち、ジムに通っては身体を鍛え直し、重い990ADVを見送って軽い250で完全完走狙いの挑戦。高橋さんも前々回は松木さんのアイスコーヒー事件に巻き込まれタイムオーバー、前回秋はDOA前のツーリングで足首骨折の為泣く泣く出場取りやめ、今回こそは完走するぞ!と満を持しての挑戦です
 ボクは、4回目の出場。1回目2013年秋はタイガーで完走、2回目の去年の春は、松木さん高橋さん達に付き合って、まったりアイスコーヒー事件に巻き込まれタイムオーバー、3回目はちょっと楽してやろうとRMX250Sで出て完走したものの、ちょっと250じゃ物足りなさ過ぎました。なので、今回は再びタイガーでの参加です。
 ボクは今仙台に単身赴任中、仙台からの直接参加はきついので、前日7日から自走で現地入りしましたが、到着前に温泉でもと思い、君津の温泉でゆっくりし過ぎた結果、すっかり暗くなり、途中山中で雨と濃霧に見舞われ、道に迷って遭難しそうになりました。


 

 こりゃ、本番前にリタイヤか?と思いましたが、何とか現地にたどりつくと、松木さん藤原さん達が事前に予約してくれていたコールマンテントで温かく迎えてくれてホッとしました。そうしているうちに土谷隊長や松田さん達が次々と集まってきて、プチ前夜祭開始。楽しい夜でしたが、明日の本番に備えてみんな早めに就寝しました。

   

 さて30日本番の朝、テントからはい出るとドッピーカンの晴天!まわりは大勢の出場者達のテントやトランポに囲まれており、協賛メーカーの旗がキラキラはためき、ラリー会場らしさがムンムン!一気にテンションは上がります。6時から受付開始、順々に車検と、ラリーの朝は早いです。コマ図マップを受け取り、各自ハサミや粘着テープを使っての内職開始、マップホルダーにコマ図を巻きつけて行きます。
 ブリーフィングの後、いよいよスタートです。前回、申し込みが遅く、前走車によって道が荒れて走りにくかったので、今回は早めに申し込んだ結果、7番なんて早めのラッキーナンバーをもらったのは良いものの、スタートまでの時間がタイトで大変でした。


  

 
スタートは2台ずつ1分間隔で出ていきます。タイムやスピードを争うラリーではないのに、このスタートの瞬間はいつも緊張しますねえ。良い緊張感です。早いゼッケンの土谷隊長や松田さん達を見送ったと思ったら、あっと言う間に自分の順番が。そしてスタート。
 コマ図を見ながら快調に走っていましたが、いつもの富津近辺の走り慣れた林道をクリアしCP1を通り過ぎたあたり、海岸線のトンネルが連続する道でどうも距離が合いません。これは主催者側のトリックなのか測り間違いなのか?なかなかコマ図が示す曲がり角がありません。行き過ぎたのかな?1キロくらい自分のトリップメーターの距離が長くなり焦りましたが、そこは落ち着いてトリップメーターを止めて調整。道は間違っていなかったようです。今回新たにGPSサイクルメーターを付けたけど、コイツは簡単に調整できて重宝します。
 うまく行ったと思ったのも束の間、コマ図の「ダムを右に曲がる」、に気を取られ、目印の「ダム」を探すもいくら走っても見つかりません。結局、ダムではなく「ダムの看板」が目印だったのですが、やっちゃいました。ミスコースで10キロくらいオーバーラン。
 気を取り直し、トリップメーターを10キロ分止めて距離を合わせて走り、だいたい距離があったなと思っていると、再び今度はいきなりトリップメーターの積算距離が逆に1.5キロくらい短くなるはめに。これは完全にトリックかな?ラリーメーターではないので、積算距離を進める事ができません。
 しかたなくここからは、コマ図の距離にプラス1.5キロの暗算をしながらの試練の走りを強要されることに。13.78キロ+1.5キロは=???なんてやっていると、途中の林道で完全に距離を見失い、私はどこ?どこ曲がればいいの?状態に。CP1までに調子に乗って何台かを抜いたので、前には数台も走っておらず、轍もほとんどなくわかりません。
 途方に暮れていると、松田さんが追い付いてきました。やった!助かったあ!「全然距離を見失っちゃったよ!」って言うと、「なんでだよー!西口さんもそろそろラリーメーター買ったほうがいいよ。」と冷静そのもの。ベテランラリーストの言う通り、次回はなんとかラリーメーター手に入れたいですねえ。
 そこからはしばらく松田さんとランデブー走行を楽しみました。写真を撮りながらのゆったりペース。途中、結構ヌタチュルで雨でえぐれた道もあり、選ぶラインによってはそのまま深い溝へ直行。ひとたびはまるとビッグオフバイクじゃ脱出に苦労します。まるであみだくじ状態ですが、そこは松田さんが走ったラインをトレースすればOK。間違ってヌタチュルに松田さんが入れば、ヤバい!とそこは避ければ良いだけ、こっちは楽ちんです。

  

 そんなこんなでやっとQP1到着。ここでクイズに答えないと不通過扱いで減点です。神社の鳥居までの階段の数は?って問題。適当に登って数えて適当に済ませるボクを尻目に、真面目に何度も段数を数え直す松田さん。さすが理系ですねえ、性格が出ます。ボクは適当に数えて他の人と答え合わせで終了、お先に失礼しまーす。
 ここからは先に着いていた土谷隊長とランデブー走行を楽しみました。しばらくしてCP2到着。するとボクらが一番乗りだったことが判明。設定時間より早過ぎた為、時間つぶしをするはめになりました。
 腹が減ったので土谷隊長と二人でコンビニで冷麺を食っていると、例のマーティン君(ゼッケン39番)登場!去年秋のDOAで知り合ったアフリカツインのスウェーデン人ライダー。去年RMX250で出た時、偶然一緒に走ったけど、ウィリーしながらぶっ飛ばす。必死に追いかけたけど、コマ図を読む判断がやたらと早くて迷わずガンガン行くので、まごまごコマ図を見ている間に置いて行かれます。食っているもんが違うのか、狩猟民族の血が騒ぐのか、今年はどれくらいで追いついてくるかと思っていたらもう追いつかれた。3時間くらいで約15分の差を追いつかれた計算。こっちも結構なペースだと思っていたけど、どれだけぶっ飛ばしているのかいな?
 マーティン君もコンビニで飯食うって言うので、しばらくおしゃべり。日本語交じりの変な英語?で楽しくおしゃべり。土谷隊長もマーティン君も「YES YES!そうね!うんうん!」ってお互いうなずいていますが、ちゃんと通じているのかな?ボクにはほとんどわかりません??じゃ、お先に失礼ってことで、マーティン君を置いて土谷隊長と再びランデブー走行。走りやすい林道を何本か走ります。
 ゴプロをヘルメットに付けて撮影しながらの土谷隊長。途中先に行けって言うので、アクセルワイドオープン!真横向くほどケツが流れましたが、カッコイイとこちゃんと写してくれました?
 そんなこんなでQP2到着、のどかな単線、小湊鉄道の無人駅です。地元高校とのコラボ列車の名前は?なんて問題を解きます。ボクが大ファンのドリカムが自主制作映画で撮影に使った駅に似てるいなあ!前に高橋さんとドリカムゆかりの地巡りツーリング(高橋さんは仕方なく付き合いで来てくれました)で一緒に来た駅だったべか?美和ちゃんはどのへんに立っていたっけなあ?なんて感慨にふけっている間にも、土谷隊長は答え探しにきびきび動いています。答えは駅のポスターの中にありましたが、探すのに結構時間を食いました。

   

 出発間もなく飯を済ませたマーティン君がまた追いついて来ました。えらい早いな!ちゃんとポスターの字は読めたのかい?マーティン君!
 ここからはマーティン君に先を譲り、土谷隊長と共にマーティン君追撃!細い林道を何本か走ります。去年ほどキレた走りはしていませんでしたが、きれいなスタンディングでコーナーを切り取って行きます。うまいねえ!しかし、土谷隊長の突っつくこと突っつくこと!BOC隊長としてのプライドか、大和魂を見せじとしているのか。普段、BOCツーリングでは初心者もいるので穏やかな抑えた走りをしていますが、やっぱり飛ばすと速いですねえ。
 そんなこんなであっと言う間にCP3到着。去年の秋が、わりと難易度が高いコース設定だったからか、今回は抑え気味にしたとか、ちょっと走りごたえの足りないコース設定でした。総走行距離約220キロ、約7時間でマザー牧場にゴールイン。

  

 ほとんど誰も帰っていないので、例のチャレンジコース(線を引いた小回りのコースで足をつかずにクリアすればボーナス点数がある)にも観客はほぼゼロ。タイガーで挑みますが、全然まわりきれずコースからはみ出し、加点ゼロでした。
 しばらく待っていると、BOCのメンバーが続々と帰還して来ました。松木さんも無事完走!御大やりましたね!おめでとうございます!高橋さんもKTMの旗艦、1190ADV‐Rで無事?ではなく肩や肘のところ、せっかくのウェアを穴だらけにしての完走!またあ、どこで転けたの?でも怪我はないみたいで良かった。完走おめでとうございます!
 でもこれでは終わらない高橋さん。期待にもれずやってくれました。チャレンジコースで曲がり切れないので、マックスターンでもしようと思ったのか、アクセル全開でリアを流そうとしてズッコケて大転倒!観客はヤンヤの大歓声!お約束とは言えご苦労さまです!

   

 そのあとは、KTMの試乗会。690エンデューロRか1190ADV‐Rかどちらか試乗すれば、ボーナス点数がもらえます。ボクは高橋さんの1190に乗せてもらったことあるので、迷わず690に試乗しました。しかし、コイツ、ええわあ!!無茶くちゃパワフル!アクセルだけでポンポンとフロントアップ!試乗コースは近くの林道を入れた気の利いたダート走行設定でしたが、足の良いこと良いこと!さっすが、ホワイトパワーの足回りは最高でした。本気で欲しいわコイツ。
 そんなこんなでラリーは終了。ここからは、お待ちかねの打ち上げパーティー  です。マザー牧場バーベキュー食い放題大会。牛に豚にラムに肉を口いっぱいに頬張り、乾いた喉にビールをガンガン流し込み、最高でした。ここで土谷隊長を見ると、女性ライダーをちゃっかり横に座らせナンパ?じゃなく、熱心にクラブへの勧誘をしていました。その女の子は、一人でトランザルプ?(だったっけ?)で会場に来て、今後DOAに出る為に見学をしていたらしいです。クラブ員はどんどん老化していきますからねえ。若い人にどんどん入ってもらわないと。
 で、我々、飲んで食ってしゃべっていますけど、さっきから高橋さんが見当たりませんけど。「どうしたの?会場に歩いて向かう時は途中まで元気でしゃべっていたのに、どこ行っちゃったの?」なんてみんな心配したようなこと言う割に飲み食いが忙しくて誰も探しに行こうとしません。そんな中、ジェントルマンな辻さんがちょっと探しに行ってくるわってことに。すると、会場までの真っ暗な道の端っこに街灯がポツリ。こんなところに街灯なんか立っていたかなあ?ってよく見ると、高橋さんが一つ目小僧みたいにポツネン!とLEDヘッドライトを点けて突っ立っていたってこと。完走した後、うれしくて会場の売店でローストビーフ食ってビールをガブ飲みしたら、急に気分が悪くなっちゃってしばらく休んでいるうちに、道にメガネを落としちゃったって事。ひとり真っ暗な道で探していたらしい。これが、「街灯事件」の真相です。


   

 打ち上げの後は、テントサイトの特設会場に戻り生バンドを見ながらの二次会開始。「ロッパ」という、洋楽と日本の祭り囃子を融合したような不思議なバンド。べースギター、ドラムスにトランペット、アコーディオン、和太鼓、日本笛のコラボで面白かった。
 そしていよいよ表彰式です。松田さんが何かいっぱい賞品をもらっていたようですが、酔っぱらっちゃっていて何をもらってたのかさっぱり覚えてません。すみません。
 そんなことで、今回はリザルト発表はなし。何位なのかわかりませんでしたがそんなの関係ないや!とにかく楽しかった!DOA未参加の皆さん!ゆるいラリーでめっちゃ楽しいですよ!
秋のDOAはちょっと長丁場ですが、タイヤさえちゃんとしてれば全然オーケー!BOCから是非大挙して参加しちゃいましょう。!!

※なんか、高橋さんばっかり登場してるよなあ・・・・・・・・・。