ビッグオフロードクラブ「チャリ」レポート

6月16日に、2年ぶりに「チャリ」を開催しました。「チャリ」とは、MTBで山岳部などの遊歩道を走ること。
今回は富士見パノラマスキー場のマウンテンバイク用特設コース。レポートは土谷がお送りします。



 今日は朝からあいにくの空模様。集合場所に着いた時に小雨がぱらつく。集合したのは、私土谷、H島さん、Mさん(と奥さん)の4人。取り合えず、長野方面の天気を期待しつつ、出発する。
 富士見パノラマスキー場のマウンテンバイク用特設コースに到着すると、小雨は止んでいるが霧が凄い。しかし、ここまで来たらもう走るしかない。早速準備をし、スキー用ゴンドラにMTBごとのり、山頂に向かう。やはりここでも、霧は凄い。かろうじて、10数m先が見える程度。しかしチャリには十分の視界である。
 一回目の下りは、初心者用のCコースを選択。コース図には全長10kmと表示されている。これはなかなか長いぞ!!と張り切ってスタート。最初はウォーミングアップでゆっくり走るつもりだったのが、いきなりバトル開始!!。
 走り出すと、後ろからMさんが、ぴったりついて来る。これは気合を入れないと!!今朝までの雨の影響で、所々水溜りとヌカルミがあるが、上手く避けながら、さらに木の根の出っ張りが在る為、路面の状況はとても厳しい。バイクと違い、サスペンションの吸収だけでは足りず、全身のばね(肘や膝)を使い走ることになる。
 今回は年頭にフロントサス(?)の付いたMTBを買って今回の「チャリ」に挑んだ為、走りは前回に比べて、格段に良い。ちょっとしたギャップや轍なら、バンバン行ける(行けてると思っているのは自分だけ?)。コースを半分ぐらい走った頃、ゲレンデの広いところに出ると、景色は諏訪から八ヶ岳までの大パノラマ。絶景である。はるか下の方に車の駐車場が見える。


 

 後半戦のスタートは、H島君が先頭。WサスのMTBで、華麗にコーナーを曲がり、ギャップを避けず(!!)に下っていく。私とMさんは、あっという間に放されてしまう。ビッグオフロードクラブの通称「ぺテランセル」はチャリでも速い!!
 そうこう楽しんでいるうちに、ゴールが見えて来た。コースを下りきってから、気が付いたのはH島君のMTBのリヤタイヤがパンクしていたのである。とりあえず、車のとこまで戻りMTBをおいてから、スキー場のログハウスにある食堂で昼食にする。
 今日は、土曜日しかも朝の天気は悪かったため、食堂も空いている。食事後は、休憩をかねて、H島君のチャリのパンク修理に取り掛かる。バイクと違い、タイヤは簡単に外れる。そしてチューブを良く見ると、小さな亀裂が2箇所入っていた。Mさんが予備のチューブをもっていたため、それを分けてもらい修理完了。たった15分である。
 午後は、ダウンヒルコースの中級者レベルのBコースにトライである。距離にしておよそ6km、Cコースより下り坂が急になるという事だ。走り出してみて、たしかにコースがハードになっている。タイトコーナーやV溝、えぐられたような30cmもの段差など、思わず、一時停止してコース確認が必要な箇所が多い。ノンストップで、突っ込んだら、クラッシュ間違いなしだ。危ない!危ない!
 その先では、V溝に段差のあるタイトコーナー(想像できるかな?)では、Mさんが転倒。フロントをとられたのであろう。しかし立ち上がろうとするが、地面がちゅるちゅるの為、そのままの姿勢で2〜3m転がっていた。全身泥だらけである。本人は真剣なのだが、見ているほうは、笑いをこらえるのが必死だ。後ろを走っていた私は転倒こそ、しなかったがブレーキをかけててもなかなか止まれず、もう少しチャリごとひきそうになっていた。(Mさん、ごめん!!)

 こうして、なんとかコースを降りきってラストのストレートでそれは起こった。石がごろごろの傾斜のきついルートで、リヤタイヤが、10cmほどの溝にはまり、チャリが進行方向と45’右を向いてしまったのだ。しかし傾斜がきつい為止まることも足を出すことも出来ない。無我夢中でカウンターをきって何とか転倒しないですんだ。その間10秒ぐらいは、呼吸が停止していただろう。しかし自転車でカウンター走行出来たなんて後になって思うとちょっと感動。(Fサスのおかげです。)
 これにて、今日の富士見パノラマダウンヒルコースは終了。コース備え付けの洗車場で、MTBを丁寧に手洗いし、泥の一杯ついた服を着替え、近くの温泉で汗と埃を落として帰路に着いたのでした。

 2年ぶりの「チャリ」開催で、参加人数こそ少なかったけれど楽しい1日でした。夏を過ぎて、少し涼しくなった頃、今度は近くの山に行く予定をたてていますので、皆さんも是非参加して見て下さい。