BOGTM & オレンジフィスティバル    2015 レポート

  レポートは SSER-TDRに続き、車にELEFANTを積んで参加の土谷です。
  このイベントの開催要領はこちらからご覧ください。


 今年のBOGTMは、新潟県糸魚川にある、シーサイドバレースキー場夏季限定特別コースで開催。
 「KTM好き、バイク大好きな人のためのお祭り、オレンジフェスティバル」をフレコミに「絶景オフロードトレッキングコース」をうたい文句のイベントにBOGTMの合同開催です。
 毎年、クラブで参加しているこのBOGTMイベントですが、今回は会場がちょっと遠く片道300kmある事と未知のオフロードコースと言う事でなかなか人には勧めにくいが、KTM1190ADVの高橋さんが、バイク屋からの強制参加を命令されたため、私も参加を決意。すると、他のメンバーも次々と参加表明。人数も集まって楽しいイベントになりそうである。
 6月4日、会場の集合時間を12時にした為、朝ゆっくり出発。私は、前週に続き、エレファントを車に積んで会場入り。(だって、雨が降られるのは必至なんだもん!)
 高速を飛ばすこと4時間、会場手前のコンビニで、KTM990ADVの斎藤さんらに会う。心強い味方の登場で意気込んで会場入り。会場には各KTMディーラーのテントが並ぶ中、ハスクバーナのテントブースが高台に陣取っており早速見学。新型のデザインの素晴らしいエンデューロマシンを眺めながら話をすると、カジバの部品もイタリアから直輸入出来るんじゃないか?と言う事で心強い一言に、店員さんありがとう。近いうちにお邪魔する予定。


  

 さて、メインの走行コースの方に目をやると、午前中に降った雨でいきなりゲレンデのチュルヒルクライム。傾斜はそれ程ではないが、スキー場特有の表面のみの柔らかい土が、軽量クラスの車両さえも登坂を拒む厳しいコンディション。
 お昼の12時にBOGTミーティングと言う事で、松本ミチハルさんの掛け声で集まったビッグオフライダーの集会が行われ、自己紹介に合わせて、「ビッグオフロードクラブ」としても、挨拶させていただき光栄です。
 オレンジフェスティバルとしてのイベント第一弾は、よしともさんのライディングスクールを受講。オフロードの基本である体重移動とトラクションについて勉強。これが後の走りの助けとなります。
 午前中まで降った雨は昼過ぎにはあがり青空も見えてきて午後には本番のゲレンデコース。私は3番目出走だが、タイヤの空気圧を1.8MPまで落としてチャレンジ。斜面は三段に分かれており、一段目は登れそうだが、100mも進むと緩やかなカーブでリアが流れ出してコースアウト&転倒。スタッフに助けてもらい引き起こしはしたが、本コース内の登坂は不可能と判断し、コース脇きの草の生えた箇所を登る。本当は走行不可の場所だが、さすがにそこは黙認。その後のエントラントも皆、草地を上がり、なんとか一段目の坂をクリア。でもまだまだ登りは続く。ここで更にタイヤの空気圧を1.5MPまで落とす。
 二段目は、途中で水が湧き出していて、ヌタが深い所があり、そこに嵌ると発進もままならないが、皆で助け合いながらクリア。三段目の斜面は脇にコンクリートの舗装路があるためエスケープ。
 そして、このコースのメインとなる、中間ポイントに到着。本番のスキー場エンデューロコースは、ここがスタート地点。しかし、ここまでで予定の1時間近くにかかってしまったため、今日の走行は時間切れでおしまい。スタート地点までは全舗装路を下り、駐車場に戻る。

   

 夜の部は、メイン会場に設置されたテーブル・椅子に集まってのバイキングパーティ。ビール飲み放題や地酒飲み放題のコースもあり、食事も盛り沢山でお腹いっぱいです。最後に地元の方が握ってくれた塩おにぎりは、腹十分目をオーバーしたけど、美味しかったです。KTM主催と言う事もあり、いろいろな章典はKTMの車両での参加者で山分けされます。


  

 6月5日、2日目朝。今日は快晴で陽ざしがあり、コースの表面がアっという間に乾いていきます。
 午前中1本目はフリー走行として仲間内で8人が集まり、斎藤さん@990ADV先導で、本コースにチャレンジ。コース全体が大分乾いてきており、タイヤのグリップ力も感じられ安定感があり、3速ギアで問題なく登坂出来ます。
 前日に苦労した三段斜面をあっという間に登り、本番のゲレンデ斜面から林間コースに突入。日陰ではちょっとしたチュルも残るが、ラインを選べば走れないこともなく、1kmのコースを抜けると広い傾斜面に出る。
 流石と言うべきか、1190ADVのトラクションコントロール機能は、高橋さんのアクセルワークをサポートしながら100PSのパワーを頂上へと導いて行きます。F6セルタオ@安達さんは、乾いたエキゾーストノートを響かせながら軽々と走破。350フリーライドとトライアルタイヤの辻さんは、きっと鼻歌交じりで楽しんでいたことでしょう。
 スキーリフトの山頂を目指して登っていくと、そこは日本海が眺められる広大な景色が広がっています。斎藤さんはこの景色が皆に見せたかったようです。・・・流石に初登坂の人は感動ものです。
 下りは、ほぼ直線で滑降しますが、無茶さえしなければスイスイ、あっという間に下山しました。
 休憩を挟んだ後、今度はアドベンチャークラスで、よしともさんとインストラクターの樋口さん先導で、各々のビッグオフメンバーが20台以上集まり登ります。私は2回目と言う事で余裕があります。前者を追いながら、自由にコースアレンジして登ります。このクラスでは、ノーマルタイヤや初心者もいる為、難しい箇所は行かず、全員が登頂を目指します。ところどころ押しが入る場面もありましたが、全員揃って登頂完走です。


  

 

 今回3回目のクラブイベント参加にして、早や常連となりつつある近藤@660テネレさんは、オフタイヤに変えたことにより、このコースを一人でも十分堪能していたようでした。参加車両唯一のアフリカツイン@二木さんは大阪から400km走っての参加。久しぶりに会うメンバーと話は尽きる事はありません。
 私のエレファントも含めて、当クラブにはいろいろなバイクのレパートリーがあり、それぞれ個性のあるオーナーが揃う事で、楽しいクラブとなっている事を、こういったワンメイクメーカーのイベントに参加するとよく解ります。
 今回も私の頭の上には、GOPRO3が着けて走ったので、自分の自爆シーンや他のメンバーの走行シーン、眺めの良い頂上よりの絶景など色んなシーンの撮影が出来ました。


  

 下山するとクラブ員全員が揃ってレストハウスで蕎麦を食べて、動画を見ながらしばし歓談し帰り支度をします。コース脇には、洗車場もありバイクに着いた泥をきれいに落とせるので、きれいな状態で帰れます。
 午後2時には、クラブメンバーは解散となりましたが、数名は長野の林道を目指し、さらに山の中に消えていきました。私と辻さんはトランポの為、直帰となります。温泉に浸かって汗を流した後、松本ミチハルさんに帰宅の挨拶をした後、帰路につきました。時間的にも余裕があったので、帰りの道中(280km)は一般道を走ります。昔ツーリングで走ったことがあるので、地図を見なくても大丈夫。北アルプス、八ヶ岳、南アルプスと山頂に雪の残る雄大な景色を窓越しに見ながら、楽しかった2日間を振り返りながら帰宅しました。