アサマブートキャンプ 2020 夏


 今年で4年目を迎えるABC(アサマブートキャンプ)、BIGOFF(600㏄以上のオフロードバイク限定)バイクを対象とした、コース走行会。私は3回目のELEFANT900Mで参加です。
一昨年の参加は、MTS12EDで参加し、炎天下のドライコンディションで、オーバルコースに林間コースと大いに走って楽しんでいます。さて、今回はどんなイベントになるか楽しみです。(でしたが・・・。)
 会場は浅間レース跡地の火山灰のオーバルコースと林間コースの2本立てで、高低差のないフラットダートが売りのコースレイアウト。しかし今年は長梅雨の関係で、にわか雨のような降ったり止んだりの変わりやすい天気で、コースコンディションはチュルとヌタと水溜まり・・・。一部の人はベストコンディションと言っていますが、ツーリングタイヤのビッグオフにとっては眉間に皺が寄ります。確かに埃が立たず焼けるような暑さが無いのは、ベスコンと言えますが・・・。

 7月25日土曜日、前日から降り続く雨は、中央広場に大きな水溜まりを作り、エントラントのトランポの行く手を阻む。自走組の到着とトランポ組が準備を進める内に、雨も小降りになり、次々とコースインしていくエントラントに続き、私もELEFANTで続く。
 コースは案の定、チュルとヌタで、恐怖心が先に立ちアクセルが開けられない。乾いていれば2~3速と全開で行けることろを、ソロソロと抜ける。所々の水溜まりにヌタが加わり、さらにスピードダウン。そんな中をイケイケで走り向けていく方は、素晴らしいテクニックとバイク性能をお持ちです。2周を走った所で、空気圧を落とす為に一度ピットへ戻り1.8Mpaから1.5Mpaへ落とすと、多少なり走りやすくなった。
 午後には恒例のスキルチャレンジタイム。広場にパイロンを並べて、スラロームをしながら通過タイムを競うアトラクション。オーバーアクションで観衆を沸かせる人と、タイムを狙って安定走行をする人と別れるが、ここはやはり受け狙いの方が盛り上がる・・・。

  

  

  

 26日のDAY-2は、朝から強く降る雨の音で起きる。コースに出るか悩んでいるエントラントもいれば、喜んで走り出して行く強者も。暫くすると雨も小降りになり、やがて完全に止み、所々青空も見えるが、コースはさらに水溜まりが増え難易度も上がる。水溜まりでビビった私は、コーナー出口で立ちコケ。起こすのを手伝ってもらったが、エンジンがかからない。横になった拍子でキャブがオーバーフローし、ガソリンが回るまでセルを回し続ける。昨日からのアイドリング不安定もあり、調子も上がらない。まーそこは、本人の整備不良もある事で反省点である。ちゃんと楽しむ為には、ちゃんとした整備を普段からしておかないとです。しかし、昨日よりはコース走行が楽しめたのは、よかった良かった。
 午後には2度目のスキルチャレンジが行われ、最後の360度タイトターンでは、多くの見せ場が出来、観衆は多いに盛り上がります。私も細かく回り過ぎようとして、フロントが砂に取られ、切れ込みスリップダウン。まだまだです。
 PM3時頃にまた雨が強くなり撤収ムードが広まる中、高瀬さんのアフリカツインが動きません。どうやら、エンジンを止めてもライトを点けたままになっていたようです。とりあえずジャンプスターターで始動を試すが完全に上がったバッテリーは動かず、車からケーブルを繋ぎ直して再始動を。外は大雨の為屋外では置いておけないから、自身の車脇のタープに移動。キャンプ道具の荷積みを行っている内もエンジンを掛け続け、そのまま帰路へと付きました。さらに、80GSで参加していた斎藤さんは、走行中に「ギャギャギャギャギャ~~~!」とエンジンから怖い異音が。本人は、「セルモーターが誤作動してる!」と症状を理解してるらしくピットに戻って、バイクをバラシてストリップ。わずかな時間でこんな作業が出来るOHV-GSは、もう、今後、新しく出てくる事は無いでしょう。
トランポ組は、バイク積んだりとテントを畳んだりと少々時間が掛かりましたが全員撤収完了。
 スタッフの方々は、最終コース確認と後片付けで残っておりました。スタッフの皆さん、2日間、お疲れさまでした。来年もぜひ参加させて頂きますので、よろしくお願いします。