
1日目のレポートは普段はエレファント750、今回は
CRM250ARで参加の土谷 紫都代です。
祝ビッグオフロードクラブ15執念(?)
1991年から結成されたビッグオフロードクラブは本年で15周年を迎えたそう
な。結成当時はビックオフロードクラブと名乗ってたけど(ビックボールペンって
あったよね。)、“変だよ”という忠告でビッグオフロードクラブになったのだ。こ
んなメデタイ行事のツーレポ第一日目を飾るのは、エレファント750土谷(会長
夫人?・元梅さん)です。
いつもながらスケジュールを把握しないまま、8月に中古で購入したCRMで私
は参加。会長とうちの娘は自動車で、私はバイクで集合前日の下道を北上した。
夜12時頃佐野サービスエリアに到着し、車の中で就寝。
やっクン(ヤグモ)との遭遇の段
クラブツーリングは2年振りの参加。しかも林道はそれ以来走っていない。クラ
ブの皆が私を無視したらどうしようか…。等、小心者な私は不安な朝を迎える。
AM8時頃、スーパーテネレ原島君が今日は車で到着した。それから続々懐か
しい顔が到着。皆特に懐かしんでくれる様子もなく、だからと言って完全無視す
る訳でもなく、まあ丁度良い感じで対応(?)してくれたのでした。初めてお会いし
た方もたくさん。噂では聞いていた松田家の新家族、シェパードやっくんがディグ
リー松田夫人と共に登場。
お世辞が苦手な私は、『大きくて立派な犬だね。』と精一杯の賛辞(?)を送った。
どう見ても可愛いという表現は出来ないし、すごい凛々しい顔をしてるわけではな
い(耳が長くてうさぎ顔で知能指数が高いというよりは、少しまぬけた感じがする。)
が、身体がやたら大きいから威圧感だけがあるからだ。電車なんかで偶然となりの
席に、その筋の人が座ってしまった時のような、気まずさと不安を感じてしまう。(ヤ
ックンだから?) 後々、このやっくんがとてもおっとりした性格で、大型犬も可愛い…
と私に思わせてしまうのだ。そんなこんなで記憶力の無い(断言)私は集合場所での出来事を2週間以上経った今思い出せないが、とりあえず林道ツーリング組として西那須野インターを目指した。エレファント900会長とやっくんとステネ原島君は今日の最終目的地である木賊キャンプ場へ車を走らせるのであった。
安が森林道下りの段
記憶力の無い(再び断言)私は、はっきり覚えてないのだが、最初走る予定だった林道がどこかの無法者が事故を起こしたとかの理由で閉鎖しており、安が森林道に行くことになった。この林道は昔何度か走ったことがある。最後に走ったのはDR800Sに乗っている時で、雨の中右カーブにある石の段差にひっかかりコケたような…。コケた後すぐ、どこかのオフローダーに見られて、未だにバラデロ武石さんが話題にする。イヤな思い出が蘇る。DRの時は結構コケた。(コケる度に皆さん、お世話になりました。)
林道の入り口でコンビニ弁当を食べた。昼頃から曇っていた空から雨が降ってきた。イヤだ…カッパだけは着たくない(実際は持ってなかった)と不安をかかえる。今回初対面した、うちのクラブでは相当珍しい女性のF650小山さん(昔ツーレポは個人情報対策としてイニシャル表示と言っていたのに、今はいいの?)も相当不安らしく『この前のツーリングは“大丈夫”というGS松田さんの言葉にだまされて大変な思いをした【5月ツーレポ参照】』と言って、安が森林道にも疑惑を漏らしていた。

3時過ぎに林道へ向け出発。確か先頭はGS100パリダカの児嶋さん。あとアフリカツイン/○台やDR800S/2台・F650/1台・ドミネーター/1台バラデロ/1台・SP1200/1台(このバイクを知らなかった私は夜になってからその価格に驚愕するのだった。*注―2日目と勘違い!)CRM250/1台・GS100/2台【順「不動」総勢○台で対向車を気にしながら、キープレフトを守り走行。下りだから250の私はちょっと楽。(ビッグの皆さんゴメンナサイ。)
以前はよくブルトーザーが置いてあった白い粘土質のカーブも今日はそんなにスリッピーではなくて轍も気にならない。F650小山さん、大丈夫でしょ?そんなこんなで楽しい林道も終着点を向かえ、改めて林道の楽しさを教えてくれた。この後林道を走ったらしい(私の記憶はここでふっとんでいる。)その林道を走覇して、キャンプ場を目指す。
木賊キャンプ地宴会の段
キャンプ場で、現地集合組と合流。いつもお世話になってるアフリカ波方さん(今回のタープやテーブルのセッティングを全てコーディネイトしてくれた。あと薪ストーブや七輪、アルコール類まで持ってきてくれました。皆さん、感謝してください。)・あこがれのTLD主催アフリカ梅さんダス親子・アフリカ望月さん・アフリカムササビじゅんちゃん御夫婦・XR400高柳さん御夫婦・KTM600宮ぴーなど多数。【到着時間不動】

とりあえずテントを建て、その後エレファント900会長が運転士となり、3班に分けて近くの温泉まで送迎した。今回は献身的な裏方に徹している。(結構いつもの事か!) うちのクラブに飲酒運転なんて言葉は存在しないのだ。
バイク仲間との宴会は楽しい。付き合いも10年以上で同じ危険に遭った人もいる。でも私は一応会長夫人だし少しは手伝うフリをしなければいけない。でも料理はとても苦手なので、ステネ原島君を今日のシェフと任命し、その助手をディグリー松田夫人にお任せすることにする。料理が得意な男は素晴らしい。
皆が温泉上がりのまぬけ顔でバイク談義に興じている最中も“酢豚”“オムレツ”“さんまの塩焼き”etc、なんておいしい料理の数久。明日の夜は同じく料理上手なGS100ともあきさんをシェフに仕立てようと密かに企てる。うちの娘もおじさん連中(失礼)の中で楽しそうだ。酔っぱらう人、食べる人、皆笑顔でバイクの話しや、おっとりしたシェパードやっくんの話題で盛り上がり、初日の宴会は6時間以上続いた。(以上第一日目、エレファント750今回はCRM-AR土谷レポートでした。)
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15周年キャンプツーリング2日目は児嶋@R100GSがレポートします。
夜中に雨が降ったように思ったけど、今は雨の音は聞こえない。さて天気はどうかとテントを出ると、モヤはかかっているが、悪くはない。テーブルの周りでは波方さんをはじめ、数人が既に朝食の準備などをしている。波方さんの参加で、いつもキャンプは大助かり、今回は薪ストーブ、七輪、大鍋、小鍋そして、楽しい話とホントに盛りだくさんでものを提供していただきました。いつもありがとうございます。自分もテーブルの輪に加わって、原島さん@四輪、隊長奥様@CRM250、松田ドッグトレーナーさん@トランポらがつくる朝食をいただく。

朝から充実した食事である。次第に人が増えてきて、全員そろたところで、
恒例の記念撮影ということになるが、昨夜の注目株である熊ブーツさん@F650がいない。二日酔いで顔色の悪い彼女をテントから引きずり出して、はい、ポーズ。熊ブーツさんにはそのまま休んでもらって、元気の良い人で近場の林道へということになった。
隊長@バスみたいな四輪、高柳さん夫妻@四輪、吉田さん@四輪、じゅんちゃん@KTM950ADVそして奥さん@じゅんちゃんらに見送られて、いざ出発。天気も良くなってきたし、楽しくなりそうと思っていると、まだキャンプ場内なのに、いきなりハプニング。うめだすさん親子@アフリカツインが、みんなの前でゴロン。自らカメラと叫んでいたそうな。今思うと良く練られたパフォーマンスだったのかもしれない。でも息子さんには不評だったとも聞く。

そんなこんなで、気を取り直して、篠原サイボーク画伯@ドミネーターを先頭に、隊列を作って、林道へ向かう。途中、うめだすさん親子が離脱。そして、一本目の林道である七ヶ岳林道に入る。全線にわたって、少し砂利が深いが、それはそれで楽しい。砂利の深い、大きなRのコーナーを上手く走れるようになりたいなと思いながら、いくつかのコーナーを超えて、富貴沢林道との分岐に到着し、小休止にする。いつもの楽しいバイク談義の後、七ヶ岳林道の田島側出口をめざして出発。
早めに着いたので、川向さん@アフリカツインといっしょに後続の写真を撮る。隊長奥様@CRM250は速すぎて間に合わず。望月さん@アフリカツイン、今回は多数派バイクとなったアフリカの代表ですね。金原さん@バラデロ、このタイヤで、あの走りはいつもすごいです。江川さん@DR800(紅)、久しぶりにその走りを見せてもらいました。辻さん@100GS、私のバイクと違って、いつもピカピカですね。ざくそんさん@アフリカツイン、いつもはイエローのカラーイメージですが、今回は少し違いましたね。二―ダさん@HP2、ゴージャスの言葉しか浮かびません。そのほかの後続も次々とやってきてデジカメのメモリー書き込みが間に合わなくなってしまいました。
みんながそろったところで、次の林道に移動するか、飯にするかが話題となるが、すんなりお昼に決定。田島ではおなじみの、そして、ビバーク事件の時にも利用したと聞く因縁の蕎麦屋に行くが満席。その蕎麦屋で、おばちゃんに教わった別の店に行くがそこも満席。やっと駅前の定食屋で席に着く。会津といえばソースカツ丼らしいので、自分はそれにする。他に会津ラーメンというメニューもあり、そそられるが、両方食べるのは無理だし、次回の楽しみとする。突然の多人数攻撃に店のオヤジさんも奮闘してくれたが、むなしく時間は過ぎて、いつもことではあるが、かなりまったりとする。
ポカポカ天気になり、お腹もいっぱいで、睡魔と仲良くなりそうな状況であるが、我慢して次の大窪林道に向かう。しかし、その入り口には意地悪な通せんぼがなされていて、がっかり。あきらめかけて脇を見ると工夫をすれば、バイクは通れそうな隙間があり、トライする。何台かが脇を通り過ぎるうちに、だれかのバイクがゲート棒をささえる部分にひっかかり、それでゲートが開いてしまった。ゲートは閉まっていたが、鍵はかかっていなかったらしい。後続は楽々と林道に入り、もちろんゲートはきちんと閉めて、ダート走行を楽しむ。

七が丘林道よりも砂利が深い。近藤さん@DR800(蒼)の後について、走りを研究させてもらうが、すばらしいスピードで先行されて、参考にはできませんでした。途中の分岐で右か左か、悩んで、もめて、左に行くことに。しばらくすると玉川林道となる。
この林道は全長5Kmほどであるが、ここでは、ともあきさん@R80GSに先導をお願いして、勉強させてもらう。つもりだったが、ついて行くだけで精一杯。さすがに速さも安定感も段違いです。自分、もっと精進せねばと思った次第です。でも、この林道、締まった路面で、自分なりにアクセルをあけることができて楽しかったです。
本日のダートはここでお終い。あとはキャンプ
場に戻るだけ。いつも我慢のしんがり、ご苦労様と松田さん@R100GSを確認しようとすると、松田さん@HP2になっている。あれ、二―ダさん@R100GS。とっかえっこしてたのね。松田さんはHP2がいたく気に入ったようで、名実ともに松田さん@HP2と書くことになる日は遠くないと確信しました。
昼間のうちに原島さんらが帰り、そして翌日の雨を避けて、ざくそんさんらが帰り、少し淋しくなりましたが、夜の宴会はやっぱり楽しかったです。定例ツーリングでは、もちろんお酒はなくても、いろんな話ができて楽しいのですが、酔いも時間も気にせずに、話に夢中になれるのは、また格別です。そんな調子で二日目の夜も更けてゆきました。

3日目も児嶋@R100GSがレポートします。
2日目も夜中に雨が降ったように思った。朝になっても、降ったり、止んだり、モヤがかかったり、どきどき薄日がさしたり、忙しい天気だ。自分がやっとテントから起き出した時、サイボーク画伯はまさに出立せんというところで、なにやら、お楽しみが待っているので早めの帰還をするとのこと。今日は帰るだけだから、それほど天気は気にしないが、テントなどの撤収のことを考えると雨は降っていないほうがいいのだが、などと思っていると、熊ブーツさんが白神山地方面に向けて出発した。これから更に女一人旅を楽しまれるらしい。いつもながら、彼女の逞しさ(精神的な)に感心する。
さて、残った者たちは、朝食を作ったり、食べたり、少しずつ撤収したりする。人数が減っていることも加わって、楽しかった宴の後片付けは、ちょっと淋しい。そんなこんなで10時を過ぎて、たくさんのキャンパーに見送られて、木賊キャンプ場を後にする。
基本的には帰るのみだが、せっかくなので、2輪隊は安ヶ森林道経由で、4輪隊はオンロードで栗山温泉方面に向かう。安ヶ森林道が終わったところで、せっかくここまできたのだから、もう少し林道を走りたいという欲求にまけて、武石さん@バラデロと当方は2輪本隊と分かれて、前沢稲ヶ沢林道に向かう。
しかし、行けども行けども舗装路が続く。5年ぐらい前にきたときは、このあたりはオフ道だったと思うのだが、こんな調子で行ったら、単なる遠回りになってしまうと思っているとオフの脇道を発見。それが右曲がりであることや位置関係から、目的の林道とは思えない。しかし、そっちへ行ってみることにする。ちょっと荒れているが、結構楽しめる林道だ。造成されてから、それなりの時間がたっているように感じられるし、手入れもされているようなのに、地図に記載がないのも不思議だ。オフの全長7Kmぐらい、終点で、その林道は湯西川前沢線ということがわかったのだが、自分たちにとっては新しい林道発見。ちょっと得をした気持ちになる。ただし、位置的には本隊の経路に戻ってしまっており、遠回りしただけのことになる。栗山温泉で昼食をとっている本隊に追いついて、新しい林道発見の経緯を話し、自分はそのまま、青柳今市線、日光宇都宮道路経由で帰途についた。

10周年記念の時は、世間は台風の影響を受けていたのに、キャンプ地周辺だけは奇跡的な良い天気だった。よって、そのキャンプ地から世間に戻るときには、とんでもない雨に降られたわけだが、今回も状況は似ているなと感じた。木賊の、この3日間も事前の天気予報ではずっと雨の予報だったのに、現実にはかなり良い天気で、大いに楽しむことができた。きっと、強烈な晴れ男(女)がメンバーにいるに違いない。自分はすでに老眼に悩む歳になっているが、これぐらいの歳になって、何かを15年続けること、維持することは、それだけでも実はとてもすごいことだというのが解るようになった。しかも、様々な個性の人の集まりであるビッグオフロードクラブでは、尚更にすごいことに思える。たぶん土谷隊長をはじめ、メンバーの努力と個性がうまく噛み合っているからでしょう。次は20周年、その時も楽しい企画ができるように、これから5年間、自分なりのスタイルで参加させてもらおうと思っています。

