4月の合同ミーティング


 皆さんコンニチハ。先月入会したてホヤホヤのアドベン乗りの
サイトウが若輩者ですが4月の合同ミーティングをリポートします。
   1日目
 関東組みは高尾山口駅前に9時集合ということで、横浜在住の
私は7時頃出発。ちょっと早い気がするが、16号に慣れていない
自分にとってはちょうどいい。本日は天気も良く朝から日が差して
いる。交通量も多く、すれ違うバイク(南下する)の数も多く感じる。
 出発してから、すり抜けもほとんどせずに車の流れに乗って集合
場所着が8時30分頃。すでに山本氏(カジバ)と岡田氏(某誌にタン
デム企画参加で一応有名人)が先に来ていた。到着後マッタリして
いると、ゾクゾクと到着してくる。集合場所の高尾山口駅前は登山
客がたくさんいて、若干ではあるが年齢層が高く思える。中高年の
間ではハイキングがかなり流行っているのだろう(あちらから見ると
こちらはどう見えるのだろう?)
 さて、集合完了し出発!20号を西行することになったが、なかなかの下道。MAX渋滞ではないようで、流れてはいるが出発して小一時間で眠くなる。こんな時は一人で、こっそりヘルメットに忍ばせてあるスピーカーを通してラジオを聞いていたりして(皆さんヌケガケすんまそんm(_ _)m)。程よく眠気と格闘しながら走ると、これまた某誌にタンデム企画参加で一応有名人の松田氏が先回りして道の駅にいる。(次回はこの手にしちゃおうかなぁ)
 松田氏合流後小一時間走っり昼食を取る。ここで私の選択は、食後のジェラートの余力を残して量の少なそうな、?何食べたか覚えていません....(きっと林道の振動で記憶が蒸発したか、アドレナリンに汚染されたのでしょう)でも、食後のジェラートはキャラメルを選択したのは覚えています。
 昼食を終え出発、今日は林道は無し?と思っていたところで、BOC隊は左折!「何でこんな民家に入っていくの?」という疑問を抱えながらついていくと、そこは林道(なんとか林道。これも記憶がありません)の入り口!うちのリーダーはナビゲーション能力も凄い!人間GPS!正しくは、衛星を補足しないグローバル・ポジショニング・システム搭載ナビシステムをIT頭脳にインストール済み!!!私はまだお会いして3度目ですが、すでにいろいろな面で圧倒されっぱなし。ただ速く走るだけじゃない総合力っていうやつですよ。(完敗)

   

 やっとの林道なので、恒例の写真撮影。撮影スポットはいつものごとく何かありそうなポイントではあるが、せっかく写真に写るのだからとアクセルを開けたいのですが、リーダーの立ち位置を確認している間にコーナー直前、いつもこのパターンで納得いかない。皆さんはどうなんですかね?

   

 その後は程よい肩慣らし程度のダートを“難”無くこなし、山を降りること小一時間すると、「中央道」の文字。日が暮れる前に宿に到着。そこではすでにアルコールが入っていると思われる御方が出迎えてくれ、部屋をアミダくじで決めるとのこと。どうやら宿は貸切状態で、一部屋2〜3名と広く使えそう。アミダの結果、私は前述の岡田氏(一応全国デビュー済み)と同部屋。氏は体格が大きく、いびきをかくとしたら、相当の爆音が予想される。昼はジェントルな走りでも、夜はどうだろ?「どっちにろこれは先に寝るしかないな」と対策を心に誓った。
 6時半、待望の夕食の時間だ。道中で聞いていたが、こんなに食って良いの?という量と質!見るからに、ナベの後のうどんは残してしまいそうだ。食事中の話題はバイク談義に花が咲き、持込の日本酒とこれまた持込みの“日本酒講座”、そして私の世代には少ないこだわりの美学!勉強になりました。ちなみに、食事中に知ったのですが、今回20才台は私だけ。全員とはいわないまでも、何名かは同年代(二十才台)だと思っていたのに、一番の若造は私(←今年30ですが)。しかし、皆さんお若く見える!ライダーは若く見えるんでしょう。そういえば、バイク談義に一番熱かったのは、山本氏(@カジバ)ですね。反対側のテーブルでも話の内容が気になるくらいヒートアップしてましたよ(^-^)/
 程よく時間が経過して、舞台は暖炉の前へ。暖炉と言えば、毎年この暖炉には火が灯されているようですが、今年は非稼動。それほど暖かいのです。きっと今回初参加の私の日ごろの行いが良いのでしょう(^ ^)。ここで私は一番酒を飲みそうな某氏に捕獲される。某氏いわく、Offロードとは道じゃない所(直訳?)の事で砂利だろうと砂だろうと道があればOnロードだそうで、「Offバイク・Onバイクって区別がおかしい」と......おまけに、“アスファルト!”あれは原油の残り粕で出来ているのに、自分たちが燃えカスをその辺にまいたらつかまるってのは、どういうこっちゃ!と、反論できませんでした。(^^ゞ
 と盛り上がったところで、周りを見渡すと、同部屋の岡田氏の姿が見当たらない!もしや?と思い部屋を覗くとそこではすでにナイトランをしている岡田氏が!!!(先に行っちゃヤーヨ)ここで遅れを取り戻そうと走り始めても、置いていかれるだけと判断し、ニトロを補給に向った判断は正しかったようで、程よく補給後部屋に戻ってみると、氏の愛車(11GS)のごとくキャタライザーを付けたのかサイレンサーの容量を増やしたのか、音量控えめで車検も問題なく通りそうな排気音で走行中。この隙に自分もロケットスタートを決めるべく、念のためロフトで就寝。1分で爆睡。

  

   2日目
 昨日の氏のナイトランのことをとやかく言えない出来事が起こった!なんと、自分の寝言がうるさくて起きてしまった!(* *)30年弱の人生で3度目だろうか?(10年に一度の計算?)こんな希少な体験をここでするとは。ロフトの下に寝ているO氏を覗くと、早寝遅起きを実行中の様子がうかがえる、この時点で勝者は岡田氏に決定した。安心して昨日の暖炉前広場へ、まだ誰も起きていなそうなので古いバイク雑誌に目を通しながら朝食まで時間をつぶす。
 朝食はパンで、これでもかと言うぐらいの「おかわり要りませんかまだ焼きますよ」の攻撃。朝からゆっくりとタラフク食べたのは久しぶりに思う。今日は昼食を忘れて走り回れそうな気がする。



 9時30分出発
 宿で数名と別れ、燃料補給中に奇跡的に一名合流完了(100GS-PD)。30分程走った後で林道入り口(陣馬形林道)。聞くと、道は砂利が多くやや深いところもあるとか。私のテクでアドベンを無事出口まで導くことが出来るだろうかと、気が重くなってきた。そんな気持ちをよそに走り出していく皆さん。もうすでに、初心者だということを忘れられている気がする。確かにノーマルタイヤでアドベンを走らせていて普通に見えなくても、初心者は初心者であり、毎度毎度「無事にたどり着けるだろうか?」という臆病な気持ちで一杯です。
 実際走ってみると途中までは予想よりも道は整地されていて、朝一番のウォーミングアップには持って来いの道でした。5分くらい走ったら、広場で皆さんが止まっていて、その後、恒例のリーダーによる写真撮影。今度はもっとかっこよくと、走り出す。リーダー発見!ってコーナーの途中で気がついたもんだから時すでに遅し、アクセルを気持ち多めに開けたら、アララ、いつも通りスライドしてるじゃないですか!派手にかっこよく映ったでしょうか?(静止画だったら派手なほうが良いでしょ?)
 止まることなくそのまま突き進むと、松田氏に食いつかれる。あぁ〜やっぱり自分は遅いのね。少し長い直線に差し掛かると、後方で一際音量が上がった!イヤーン抜いちゃイヤー!の声も空しく、あっさりとパスされる。しかし、ここからが男の見せ所!パス後、流し気味の松田氏に離されないように食いついていってみる、結果的に先導してもらって(気持ちはロックオン!)の走行だったようで、フラットツインの乗り方がどうとかまだ分かりませんが、どれくらいのペースなら自分も走れるか理解できました。
 次に入ったのは、中組陣馬形林道。ここは、先頭からカジバ(エレファント)・100GS・カジバ(ク゛ランキャニオン)・15GS-adv・バラデロの順(後は分からん)で走行開始。4番手なんでいい位置で前の状況が見学できるかな、なんて思っていたら速いこと速いこと、全く観察する余裕無し!おまけに、「(土)煙が目にしみる(Smoke Get In my eyes(?))」さっぱりついていけません!と思っていたら、所々ペースを意図的に落としているようで、これは「がんばってついて来い」というメッセージだ!と、勝手に解釈しコンクリート道路で差を縮めてなんとか追いつく、追いついた頃には少し日当たりの悪い状況の山道だったため、土煙も立たず、時々先頭が見えるくらいの位置につける。と、調子に乗ってたら、前を走っていた山本氏(@カジバ)から、強烈な○んこならぬ泥んこ攻撃!(石じゃなくて良かった)あんまり近づいちゃダメね(^^ゞ。
 ちょっと離れての走行が気持ちいい!後から考えれば、近すぎると危ないでしょ!と、反省。その後は気持ちよく走り、南アルプスの絶景!これこれこれ!これが大人のツーリングってもんでしょう(^ ^)タンデムでこの景色を見に来るのはちょっと厳しいかな、うちの152cmの奥さんも乗れるバイクは無いもんかなぁ(その前にバイクに興味を持たせねば...)。

  

 その後次の林道入り口手前で一休み。ここで既にヒートアップ気味の私はアイスクリームでクールダウン。と、周りを見渡すと、顔に疲れの出ている方が数名いるのを確認。今日はそれ程暑いのです。(繰り返しますが、私の日ごろの行いが良いのでしょう) 休憩を切り上げ黒河内林道に入林(?)。ここは「走りやすい」という情報を得ていたので、またしても先頭から4台目あたりを走るが、土煙が凄い上に、前半は長いストレートの後に突然現れるコーナーの先には川原への落下が待っていて、後半になるとガードレールなんか無くてどこまでが道なのか分からず(ここで前日のOffロードを思い出すが、まだ"Offロード"は走りたくない)道幅をフルに使うとこれまた崖を落下する可能性大!さすがに、怖いのでかなり離れ気味に走りました。後ろから来るのはジェントル岡田氏(しつこいですが、全国デビュー済み)、決してあおるなんてことはしません。まさにジェントル(注:ナイトラン以外)。
 時間は流れ、かなり先に離され、後ろのプッシュもほとんど感じなく、まるで一人で林道走行しているみたい。またしても調子に乗っていると、今度はスモールアクシデント、コーナー出口直後の道の中央に車が!「何やってんだコラー」と心の中で叫びながら、涼しい顔で横を抜けたふり。しかしその直後にビッグアクシデント勃発!!!なんと懸念していた、いや、昨年までならあたりまえの残雪あり。ノーマルアドベンにとって本日最大のピンチ、いや今までで最大のピンチかもしれない。などと考えているうちに、目の前に迫ってくるんです!現実とはこんなものです!
 「どう行こうと考えるひまなんか与えません!あなたの一瞬の判断遅れで何人の人間がギセイになるんですか!?」と残雪たちが戦場(?)のごとく問いかけてくる。仕方ないからペースを落として可能性の高いはずのワダチを走行、いざとなったら足付けるほうが良いに決まってる。との判断に間違いは無かったと今でも信じているが、善戦空しくもスリップダウン(正確に表現すると、バイクだけ転んで、ライダーは20才台の運動能力と北海道育ちの習性をフルに発揮して跳び箱を飛ぶかのように愛車アドベンを置き去りにして無事着地)。前日にビデオで見たセリフの「何でこうなるの〜」が頭をよぎった、そういえば松田氏も「実際、同じように叫んだりする(笑)」と言っていた。でもなぜか飛び散った雪が気持ちイ〜(^-^)/癖になりそう。ダメです、間違ってます、どうせ癖になるなら、攻略する快感で癖になりましょう。
 転倒直後の行動は?と言うと、「後続が来て二次災害が発生したらまずい!(一般国道じゃないんだからねぇ、やれやれ)」と思い、すぐに260キロはあろうかという愛車アドベンを必死に引き起こそうとするが、雪の上で滑ってなかなか起きない、「俺は寝起きはいいんだー!今日だって自分の寝言に起されたけど、6時には起きたんだー!!!」と心の中で叫びながら、アドベンを立ち上がらせた。現状確認・・・右ミラーが緩んだだけで異常なし。直ぐにアドベンの作った二輪拓を残して、コケた事実を誰にも見つからずに現場を去ることが出来た。
 その後、なかなかコンディションのいい道を転倒(してないけど)に懲りずに気持ち良く走り抜けることが出来た。これが、<駆け(コケ)抜ける喜び!>by BMW後から知ったが、望月氏(@アフリカ)は私と同じタイヤなのに、ノンスリップだったらしい。今後ステディな走りももっと学ばねばなりませんね。

  

 その後、一旦出口で集合し、リーダーのIT頭脳にインストール済みのナビゲーションに従って下界へむかい、小淵沢IC近くの国界でモツ煮込み定食を食し、帰路についたのだった。
 長くなりましたが、今回は天気も良く事故も無く、一部マニアの方(通称:ゲロマニア)にとっては不完全燃焼な二日間でしたが、みんな楽しんだ二日間でした。今後も時にはアクシデントと向き合いながらも、楽しくツーリングしていきましょう。