春の合同ミーティングレポート

 今回のレポートはバラデロの武石さんです。

 毎年楽しみにしている恒例春の合同ツーリング。あのペンション、確か去年
は余裕があったよなぁ。あわてなくても参加できるっしょ。なんてのんきに構
えてたら、2週間も前のお花見バーベQ(於吉田家ご近所の高麗川の土手)で
「行かないの?今年は貸切りだけどもういっぱいだよ」なんて言われ「ええっ」
とあわてる始末。確かに最近BOCはツーリング参加者がどんどん増えつづけ
てるようだし、HPは盛況だし、何時の間にこんな大所帯になっちゃったの?
…でもなんとか定員超?の特別扱いでエントリーを果すことができました。
 さて、4月19日朝9時半の談合坂SA。この時期だとまだ若干肌寒くて天
気もいまいち。少し早めに着いたらGSの岡田さん他数名しか居ない。あれぇ
今回は集り悪いんかなぁ?しかしその後松田さんを始め続々ご来着となり、毎
度のことながら二輪駐車場の一角を(世間の目では)異様な大型バイクが占拠
してしまう。なんでも今回はタイチョーが仕事を午前中に片付けてから急行し
て来るらしい。
 午前中は松田さんがまとめ役で、幾つかの集団に分れて中央道を西に向う。こうしてると次第に気持が昂ぶって来て、周囲のレジャー車やバイクも仲間みたいな気がしてくるんだ。Hiな気分で笹子TNを抜けると、ああら甲府盆地にゃ青空が広がってるじゃない。勝沼ICを過ぎ、そう言えば去年はこの辺りでトリコカラーのアフリカちゃんを押してる人が居たっけなァ。山内さん、今日は見かけないけどあのアフリカには長生きしてもらいたいもんだ。
 そうやって肌寒い富士見峠を越え諏訪湖SAで宮ピーと合流。最近は比較的地味ぃなスタイル?でも赤いジャケット似合ってるねぇ。駒ケ根ICを降りてちょっとでペンション憧風に到着。なんとまだ昼前だ。寒い道中やっと着いたぜ。関西陣とは一年ぶり。いちばん遠かったのは兵庫からの石田さんか。久しぶりライダーの波方さんは飯山街道経由で来たそうな。そりゃ寒かったでしょう。

 

 それにしても雨脚がどんどん強くなってきて、再びバイクで出動するような元気がまったく湧かない。座敷でお菓子なぞつまみつつ暫し様子見。このままではお茶がBeerになっちまうのも時間の問題か。でもここでダートを堪能しておかないと欲求不満になりそうだしなぁ。そんな空気を察したか、松田さんが「やっぱ行こう」と言い出した。皆んなカッパ上下にブーツカバーの完全装備で出発進行。もしソロだったら停滞確実だけどこうして隊列を組むと、少しはやる気が沸いてくるもんだ。
 駒ケ根市街を抜けてお約束の陣場形林道へ。幸い雨も収まり、心地よく締ったダートルートを駆けることができました。桜もお見事。と、折り返し点の広場で長谷川さんの1100GSにみんな集ってる。ちょっと転倒したらしい。あの綺麗だったタンクがキズキズで、F右ウィンカーがもげている。痛々しそうに見つめる田中さん。ちょっとどころじゃないダメージだけど、ご本人は怪我も無くサッパリした顔でした。
 憧風に帰宅?し、満員のダイニングでゴージャスかつヘルシーな夕食を食す。食後は暖炉の前にくつろぎパリダカのビデオなど見つつ恵比寿Beer飲み放題。酔っぱらってしまい23時頃お先に休ませてもらいました。(同室の方、ロフトから響くいびきでご迷惑おかけしました)

 

 翌朝、窓の外は土砂降りに近い状態。これじゃ大人しく駒ケ根から高速で帰るか、せめて杖突街道経由で諏訪に出るしかないなと、そうなることを期待してたら「一応行けるとこまで行ってみましょう」てことになり、10時頃出発。
 戸台口で少し空が明るくなってきた。ひょっとしてダートの女神は我々が好きなのか?ところがその狭い林道にランエボその他のラリーカーが次々やって来る。昨夜はラリーストの集りでもあったのか?世の中ものずきが居るもんだ(でも我々も似たモノだった)小休止の時、紫都代さんに「曇り止め持ってません?」と聞かれる。去年ここで役に立ったことを覚えてくれてたようで、とても嬉しかったです。
 お約束の大河内林道に突入し、いつものペースで前車を追尾する。ウーン良い調子だ。だんだんのって来たぜ。ところが走るにつれ、ガスってくるわ路肩の雪が増えてくるわで、えらく高い山に来たような雰囲気。最後に峠のゲートでびっくり仰天。なんとまあ雪の原っぱ状態で、通り抜けるのは100%不可能。でかいバイク20台前後とスキー場のような雪田がとてもアンマッチな風景。

 

 で、仕方なく来た道を戻ることになり、途中で湧き水を飲んだりしながらゆっくり走っていると、江川さんと紫都代さんがDR800で停まっている。しかもなんだか複雑な表情。あれぇどうしたんだろ。なんでも、けっこうな速度で走ってて紫都代さんがクラッシュしたらしい。フロントをギャップに取られて身体が宙を舞ったそうで、そりゃショックだったでしょう。(現場を見れなかったのがちょっと残念?)でもたいした怪我も無く車体もなんとか無事のようでほんとうに良かったです。バイク歴が長い人はこけ方も上手いのかな?(柔道の受け身みたいにして)
 そんなこんなで皆んな若干お疲れモードとなり舗装された県道を高遠方面に向う。何かこう、腹にしみわたる暖かいものを食べたい気分を抱えていると、桜祭りの会場で地元の方々が蕎麦をテント販売しているのを発見。で当然食す。美味しかったけどもう少しボリュームがあっても良かったな。
 杖突街道、茅野からR20を東へ。途中から高速で都会にワープする人たちと別れ、松田さんと2人になって「温泉〜ん」と呟きながらR20を更に辿る。期待してた武智温泉は休業中。塩沢温泉、道の駅上蔦木温泉とパスし、韮崎の幸福温泉は気付かずに通過。結局、八田村(今は南アルプス市)の町営温泉センターにカッパを脱いでドボンと浸かる。ここはお肌つるつる系のアルカリ温泉で料金も安く、実は穴場かも知れないなと思う。豪華さは乏しいけどちょっとお勧めしたい田舎温泉でした。(実はオマケとして浴後うっかり立ちごけを)
 松田さんは甲府昭和から高速の人に、自分はなんとなく甲府BPを東に向う。そのまま大垂水経由で東川口の自宅に帰着したのは21時頃でした。

 

 今回は雪の原っぱに進路を阻まれたことと、転倒者が多かったこと。でも大きなトラブルは無しでした。毎度ダート走りに慣れているためか、トラブル起きても立ち直りの早いのがBOCの得意技。もしなにか起きても(例えば落ちちゃったとか)たちまち皆でリカバーするところが凄いと思う。でも皆さん、大怪我だけは避けましょうね。心がけ次第と思いますよ。
 最近感じることですが、気合入れて走ってる時は、もし何か起きても避けられそう。逆に(安全な)リエゾン区間を(食後とかに)集団走行してる時の方が居眠りしそうで危ないのではないか。それと電装系の不具合は止むを得ないとして、自分のバイクの配線図コピーを常備しときましょう。それさえ有れば、(何時かみたいに)セルが回らないとか、回るけど始動しないとかでも復旧が早いので。最近私はポケットテスターも常備しています。(これは各自は必要無く、誰か持ってればOKなので)