沖田さんから文が届き、新選組の屯所にお呼ばれしたので、遊びに来ていた。
私が屯所に到着すると、沖田さんがニコニコしながら出迎えてくれる。
『お待ちしてましたよ、○○さん』
そう言いながら、何故か沖田さんが箒を手渡してくる。
私が首を傾げると、沖田さんが私の手を取って庭へと連れていく。
『今日、私が庭掃除の当番なんですけど…』
そう言って庭へ入ると、一面に枯れ葉が落ちていて、大変なことになっていた。
『わぁ、これは凄いですね…って、まさか沖田さん手伝いの為に?』
私が沖田さんを軽く睨むと、沖田さんが無邪気に笑う。
『それもあるんですけど、もう一つ。…掃除の後にお楽しみが。』
『何ですか?お楽しみって…』
『秘密です』
そう言って、楽しそうな笑みを浮かべる沖田さんを見て、私は仕方なく掃除を始めるのだった。
庭掃除が終わりに近づいた頃、ふと気がつくと、沖田さんの姿が見えなくなっていた。
私は、沖田さんを探していると、台所から出てくる沖田さんを見つけた。
『沖田さん!お掃除…』
私が声をかけると、沖田さんに慌てて口を塞がれる。
そのまま庭に引っ張られて、ようやく口を塞いでいた手が離される。
『…もう!沖田さんってばお掃除さぼって何してるんですか!』
私が文句を言うと、沖田さんがごそごそと懐から何かを取り出した。
『すみません…実は、掃除の後のお楽しみの為にこれを…』
沖田さんが取り出したのは、大きなサツマイモ。
『!もしかして…焼き芋?』
私が言うと、沖田さんがにっこり笑って頷いて、集めた落ち葉にサツマイモを入れて火を着けた。
『お楽しみってこれだったんですね』
私が笑顔で言うと、沖田さんが私の手を握って言う。
『最近寒くなってきたので、○○さんと暖まれることをしたくて…』
握られた手がジワッと熱くなる。
『嬉しいです…でも、沖田さん怒られませんか?』
心配になって尋ねると、沖田さんが私の唇に人差し指をあてる。
『二人だけの秘密ですよ。土方さんにバレたら斬られてしまうかも』
沖田さんの冗談に笑いながら、焚き火を見つめて二人だけの秘密を楽しんだのでした。