*銭湯*

とある日、とある朝。

土方さん、沖田さん
翔太くんの3人が
剣の稽古をしたあと
銭湯に行くと言ったので
着いていった。

「じゃあまたあとで」

このあと
あんなことになるなんて。

………

「ふー暑いっ」
汗だくのTシャツを勢い良く
脱ぐ翔太くん。
「随分汗をかきましたね」
シャツを畳みながら
沖田さんが微笑む。
「なんだあれくらいで」
土方さんが嫌味っぽく呟く。
「毎朝してるあんたたちとは違うんだよ」
「ふん、若いくせに」
「……… 」
「まぁまぁ、早くすっきりしましょう」
沖田さんが2人をなだめる。

それぞれ服を脱ぎ
朝早いため貸し切りの
浴室で思い思いの時を過ごす。

奇遇にも
浴槽では顔を揃えた。

………

土「なんだまたいたのか」
沖「そんなに早く出ませんよ」
翔「今きたとこだよ」
土「ったく…野郎3人で浸かってもすっきりしねぇな」
沖「仕方がないですよ、混浴の銭湯なんてありませんからね」
土「あいつを山奥の温泉にでも連れて行くかな…」
翔「ちょ…」
沖「ちょ、何言ってるんですか!!」
土「ふん、俺の勝手だろう」
翔「そんなことさせるかよ、○○は誰のものでもない」
沖「そうですよ」
土「そんなのあいつに聞いてみないとわからねぇだろ?」
沖「………」
翔「勝手に言ってろよ…ていうか俺○○と風呂入ったことあるし」
土「なんだと!?」
翔「子どもの頃だけど」
沖「………それでもなんだか許せませんね」
翔「幼馴染みだからね、一緒に昼寝したり、プール行ったり」
土「ぷーる…?」
翔「水泳だよ、水泳!!○○の水着姿すげぇ可愛いんだから」
土「……… 」
沖「……結城くん、湯船に沈みたいですか?」
翔「わっ…やめろっ」
土「構わん総司、沈めちまえ」
翔「大人げないぞ」
沖「色恋沙汰に大人も子どももありませんよ」
土「その通りだ」
沖「土方さんが○○さんを温泉に連れて行くのも許しませんよ、そんな土方さん嫌いです」
土「っこの、湯をかけるな」
翔「沖田さんその調子!!」
土「てめぇは黙ってろ」

3人の声は浴室に響いていた。

………

「(丸聞こえなんだけど…)」

居たたまれなくなった
私は静かに浴室を後にした。

このあと3人が
茹で蛸みたいな顔で
出てきたのは言うまでもない。