重厚な扉を開いた先に待っていたのは、普段と全く違う装いの7人だった。
『ようこそ、いらっしゃいませ』
7人全員が並んで一斉にお辞儀をする。
あまりの光景に唖然としていると、白のスーツを着こなした王子様のような慶喜さんが私の手をとって微笑む。
『ようこそ、お姫様。さぁ、こちらへどうぞ…』
導かれるまま歩いて行くと、そこに広がっていたのは豪華なホストクラブのような部屋。
そのまま中央の大きなソファに座らされると、7人が周りに座る。
私の右には慶喜さんが、左隣には高杉さんが座っている。
『なんで、慶喜さんと高杉さんが○○さんの隣なんですか?』
薄いグレーの細身のスーツに、きっちりとネクタイを締めた沖田さんが不満そうに言う。
『俺の席は○○の横って決まってんだよ』
高杉さんがイヤミっぽく笑って、私の肩に手を回しながら言う。
高杉さんは濃いめのグレーのストライプスーツに、黒のシャツを着ているが、シャツのボタンが胸元まで開いていて、セクシーさにクラクラしてしまう。
私が恥ずかしさに俯くと、肩から高杉さんの腕がはがされた。
『こら高杉、おまん○○にちくと近寄りすぎじゃ』
驚いて振り向くと、黒のスーツをビシッと着こなした龍馬さんが、高杉さんの腕をひねっている。
『坂本!いてぇって』
高杉さんが顔をしかめている。
その時私の目の前に、グラスが差し出される
『○○はん、騒がしいお人はほっといて、乾杯しましょ』
差し出されたグラスを持っていたのは、色っぽい笑みを浮かべた秋斉さん。
サテン地のグレーのスーツに紺のシャツというシンプルな装いも、秋斉さんならではの品の良さが漂っている。
『ありがとうございます。』
私がグラスを受け取ると、秋斉さんがカチンとグラスを合わせてまた色っぽい笑みを浮かべる。
私がドキッとしていると、もう一人私のグラスにカチンとグラスを合わせる人がいた。
『藍屋さん、抜け駆けは感心しねぇな』
そう言ってグラスの中身を飲み干したのは、土方さんだった。
土方さんは黒のスーツに白シャツに黒ネクタイ。少し緩めたネクタイが大人の色気を醸し出している。
色気のある二人に圧倒されていると、手にしていたグラスを取り上げられる。
『土方さんも、藍屋さんも何やってんですか、○○は未成年なんだから酒なんて飲みませんよ』
そう言って、新しいグラスをくれたのは、ボーイ姿の翔太君だった。
『ったく、なんで俺だけボーイなんだよ…』
ふてくされたように翔太君が呟くと、
慶喜さんが笑いながら言う。
『まぁまぁ、翔太君は一番年下だからね。』
ワイワイと騒ぐみんなを見ながら、私はふと不思議に思って聞いてみる。
『あの…ところで今日は何の集まりなんですか?』
私の問いかけに、みんなの視線が集中する。
『今日は○○にNo.1を決めてもらうために、みんなで○○をもてなす日だよ』
慶喜さんがバラを一輪差し出しながら言う。
『な、No.1ですか?』
言いながらみんなを見渡すと、みんなが私を見つめている。
『今日帰る時に、○○がNo.1だと思う人にこのバラを渡してね。もちろん私でもかまわないよ』
そう言われて渡されたバラに見て考える、
(私のNo.1はもう決まってる…)
バラを渡した時の彼の反応を想像して、私はクスクスと笑ってしまうのでした。