私は迷わずバラの花を彼に差し出した。
『私のNo.1は…高杉さんです』
私がそう言うと、高杉さんがふんと鼻で笑って、バラの花を受け取る。
『当然だな。』
『○○…本当に高杉君でいいのかい?』
慶喜さんが心配そうな顔で尋ねると、龍馬さんも、それに続く、
『○○、高杉に何か脅されちょるんか?』
2人の言葉に、高杉さんが私の肩をグイッと抱き寄せながら答える。
『お前ら、往生際が悪いぞ。○○は俺がいいんだと。』
そう言って、見せつけるかのように私を抱きしめる。
恥ずかしさに私が俯くと、沖田さんと翔太君の悲しそうな声が聞こえる、
『○○さんが高杉さんを選ぶなんて…悪い夢を見てる気分です…』
『沖田さん、わかります…よりによって高杉さんなんて…』
2人ががっくりと肩を落とす。
(なんか、とっても悪いことした気分になるな…)
そう思っていると、秋斉さんが優しく私の手をとって言う、
『○○はん、高杉はんを嫌にならはったら、いつでも戻ってきよし。わてはいつでも○○はんの味方どすえ。』
そう言って、優しく微笑む秋斉さんが色っぽくて、思わず見とれていると、高杉さんに頬をつねられる。
『お前、俺の腕の中で他の男に見とれるとは、いい度胸だな…後でたっぷりお仕置きしてやる』
そう言って、ニヤリと笑う高杉さんに、ゾクッとしてしまう。
『ご、ごめんなひゃい…』
私がそう言うと、高杉さんがようやく頬をつねっていた手を離してくれる。
『じゃあ、行くぞ。』
高杉さんに腕を引かれて出口に向かう途中、土方さんと目が合ったけど、すぐにそらされてしまった。
『あ、皆さん今日はありがとうございました。』
出口の手前で私がペコッと頭を下げると、みんな複雑な顔で見送ってくれた。

高杉さんと2人で外に出ると、豪華なリムジンが用意されている。
高杉さんに促されて乗り込むと、ゆっくりと車が走り出す。
広い車内に2人きりなのに、高杉さんはずっと私の肩を抱いて離れない。
『あの、今からどこに行くんですか?』
私が尋ねると、高杉さんはニヤリと笑って、
『お前がちゃんと俺を選んだ、ご褒美をやる場所だ。…でも、その前に、さっき藍屋に見とれてた、お仕置きをしないとな』
『謝ったじゃないですか…』
私が言うと、高杉さんがジロッと睨む。
『あんなんで許されると思ってんのか?…そうだな、お前から口づけしたら、許してやる。』
『えぇっ!』
高杉さんの提案に驚いてしまう。
『ほら、早くしろよ』
そう言って高杉さんが目を閉じる。
(どうしよう…)
私が戸惑っていると、高杉さんが片目を開けて言う、
『はやく』
高杉さんに急かされて、私は覚悟を決めて、高杉さんの頬に口づけした。
『………終わりか?』
高杉さんが、目を開けて私を見る。
私があまりの恥ずかしさに、真っ赤になって頷くと、いきなり高杉さんに唇を奪われる。
片手で頭を押さえられて、呼吸を奪うかのように、深く口づけられて、強引に唇をこじ開けて高杉さんの熱が入りこんでくる。
激しい口づけに、吐息が漏れる、
『…んっ……』
頭がぼんやりしてきた頃に、高杉さんが唇を離して言う、
『口づけなんだから、これくらいしてもらわねぇとな。』
意地悪く笑う高杉さんに、私は真っ赤になって
『無理です…』
と、つぶやいて高杉さんの肩に顔を埋める。
『まぁ、今はこれで許してやるか。…ほら、着いたぞ。』

そう言われて車を降りると、一流ホテルの目の前だった。
『行くぞ』
そう言って、高杉さんに連れて行かれたのは、豪華なホテルの一室。
背後でドアの閉まる音がして、私の胸がドキドキと音を立てる。
そのままベッドに座らされて、高杉さんが耳元で囁く、
『さっきは邪魔が入ったからな…』
そう言って、首筋に口づけされてビクッと体が震えてしまう。
緊張のあまり、高杉さんから離れようとすると、腕をとられてベッドに倒される。
『逃がさねぇよ』
そう言って、ニヤリと笑う高杉さん
言葉とは裏腹に優しく口づけをされて、私の緊張が溶けていく。
『これから先、お前のNo.1は俺だけだって、しっかり教えてやるからな』
そう言って、口づけしながら私の体を滑る高杉さんの指の感覚に、私は溶けてしまいそうなほど身体が熱くなるのを感じながら
(ずっと高杉さんだけです…)
と思うのでした。