私はバラを持って翔太君の前に立った。
『これ?受け取ってくれる?』
そう言って、バラを差し出すと、翔太君の顔がみるみる赤くなっていく。
『…ダメかな?』
なかなか受け取ってくれない翔太君に尋ねると、いきなり抱きしめられる。
『キャッ!』
びっくりして、思わず声が出てしまう。
『ダメな訳ないだろ。』
私を抱きしめたまま、翔太君が耳元で言う。
『選んでくれて、すげー嬉しい。』
翔太君の言葉に胸が熱くなる。
『やっぱりお二人の絆にはかなわないんですかね。』
沖田さんが溜め息混じりに言うと、秋斉さんがクスリと笑いながら言う、
『お二人には、わてらにはない、強いつながりがあらはるんやろなぁ』
『まだまだ○○には、大人の魅力がわかんねぇってことだな、土方さん』
高杉さんが土方さんの肩に手を置いて言うと、土方さんがその手を払いながら言う、
『お前と一緒にするな』
『翔太は若いが、なかなかやる男ぜよ。』
龍馬さんが、楽しそうに笑いながら言うと、慶喜さんも笑いながら言う、
『そうだね、さぁそろそろ邪魔者は消えるとしようか。』
慶喜さんの言葉で、みんなが部屋から出て行く。
二人きりになると、翔太君が照れながら抱きしめていた腕をとく。
『ごめんな、…いきなり抱きしめたりして。』
翔太君の言葉に、私は首を振る。
『○○が俺を選んでくれたって思ったら、嬉しくて…』
『だって…翔太君以外の人なんて考えられないよ…私達、ずっと一緒でしょ?』
言いながら、赤くなって俯くと、再び翔太君に抱きしめられる。
『反則だよ…○○可愛いすぎ…』
翔太君が呟くように言って、抱きしめた腕に力を込める。
抱きしめられた腕の中から翔太君の顔を見上げると、とても優しい顔をした翔太君が私を見つめている。
『○○』
優しい声で私の名前を読んで、ゆっくりと翔太君の顔が近づいてくる。
私が目を閉じると、優しく唇が重なった。
重なった唇から、翔太君の熱が伝わってくるようで、体が熱くなってくる。
唇を離すと、翔太君が私の額にコツンと自分の額をくっつける。
『大好きだ。』
間近で囁かれる言葉に、涙が出そうになってしまう。
『私も…』
やっとの思いでそうつぶやくと、翔太君が嬉しそうに笑う。
翔太君の笑顔に、私は思わず見とれてしまう。
『行こう』
そう言って、私の手を握って歩き出す翔太君。
扉を開けると、ベッドルームになっていて、私は思わず体を固くする。
心臓が早鐘のようにドキドキと音を立てている。
チラリと翔太君の顔を見ると、翔太君も緊張した顔をしている。
並んでベッドに座っても、緊張で何もしゃべることができない。
しばらく無言のままでいると、翔太君が突然ベッドに仰向けに倒れ込む。
驚いて翔太君の顔を見ると、照れたような困ったような顔をしている。
『俺、めちゃくちゃかっこわりぃ…』
仰向けのままそう言って、体を起こすと私の方に向き直る。
『ごめんな…俺、焦ってた…』
そう言って、私の手を握って苦笑いする。
『今までだって、これからだって、ずっと一緒なんだから、焦ることなんてないんだよな…』
そう言って、笑顔を見せる翔太君を見て、私も笑顔で頷いた。
『○○のこと、抱きしめて寝てもいいか?…○○に…触れてたいんだ…』
そう言われて、小さく頷くと、翔太君が 優しくキスをして言う。
『ありがとう。』
その夜、私は翔太君の温もりに包まれて心地よい眠りについたのでした。