私がバラを差し出した相手は龍馬さん。
バラを龍馬さんに渡すと、私の大好きな太陽のような笑顔を見せてくれる。
『まっこと嬉しいぜよ』
バラを受け取った龍馬さんが言うと、みんなが溜め息をつく。
『確かに坂本君は、すごい男だからね』
慶喜さんが苦笑いしながら言うと、高杉さんも溜め息をつきながら同意する。
『まぁな…俺が認める数少ない男だからな。』
他のみんなも、仕方ないという顔をして頷いている。
『じゃあ○○行こうかの』
嬉しそうな龍馬さんが、私の手を握って歩き出す。
『あの…どこへ?』
わたしが尋ねると、龍馬さんは悪戯っ子のような笑顔で
『ついてからのお楽しみぜよ』
と言って、嬉しそうに笑う。
私はみんなにぺこりと頭を下げて、龍馬さんに連れられて外に出た。
龍馬さんに連れられて着いた先にあったのは、クルーザー。
呆気にとられている私をよそに、龍馬さんは意気揚々とクルーザーに乗り込んだ。
『さぁ出航ぜよ』
龍馬さんはそう言って、慣れた手つきで船を操作していく。
『すごいですね…船の操縦ができるなんて…』
私が言うと、龍馬さんが照れ笑いしながら言う、
『○○の喜んだ顔を見たくて覚えたがじゃ』
その言葉に私も嬉しくなって笑顔で答える。
『とっても嬉しいです。』
しばらくすると、龍馬さんが操縦をやめて私に言う、
『○○、外に出て見んか?』
『でも運転はいいんですか?』
『おーとくるーずっちうやつじゃ』
龍馬さんの言葉に頷いて、2人でデッキに登って行く。
夜の海は暗くて少し怖かったけど、デッキから見える街の灯りがとても綺麗で、すぐに怖さを忘れてしまった。
『わぁ〜綺麗ですね龍馬さん』
そう言って手すりに駆け寄ろうとした時、船が揺れてバランスを崩してしまう。
転びそうになったところを龍馬さんに支えられて、そのまま後ろから抱きしめられる。
『まったく、○○は危なっかしくて目が離せんのぉ』
笑いながら龍馬さんに言われ、私は恥ずかしくなって俯いてしまう。
『そうゆうところが、愛おしいがじゃ。…こうして、わしの腕ん中に閉じこめてしまいとうなる…』
そう言って龍馬さんの腕に力がこもる。
私が龍馬さんの言葉に真っ赤になっていると、龍馬さんが私の耳元で囁く。
『おまんを、わしだけのもんにしたい。』
耳元で聞こえる龍馬さんの声に、私が小さく頷くと、龍馬さんが首筋に口づけを落とす。
その感触に身体を震わすと、龍馬さんが私を抱き上げて言う。
『ちくと冷えてきたから、中に行こうかの』
龍馬さんのたくましい腕に抱かれて、私の心臓が壊れてしまいそうなぐらい音を立てる。
船室に入ると、優しくソファに降ろされて、龍馬さんに優しく抱きしめられる。
優しく髪を撫でながら、龍馬さんが頬や額に優しい口づけをしてくれる。
『龍馬さん…』
私が名前を呼ぶと、唇をふさがれる。
深く甘い口づけに、とろけてしまいそうな感覚におそわれて、龍馬さんの背中に手を回すと、そのままソファに倒される。
下から見上げる龍馬さんの顔は、いつもと違う色っぽい表情で私はドキッとしてしまう。
『おまんは、まっこといい女じゃ』
そう言って、龍馬さんがまた口づけをする。
こじ開けられた唇の隙間から、龍馬さんの熱が入りこんできて、思わず吐息を漏らす。
甘い口づけにうっとりしていると、龍馬さんの指が私の体をゆっくりとなでる。
触れるか触れないかの微妙な感触に、身体がどんどん熱くなってくる。
熱にうかされたような感覚の中で、龍馬さんの温かな体温に包まれて、私は甘い夜に溺れていったのでした。