今日は朝から秋斉が来て、『目を通しておくように』、と書面を山のように置いていった。
(最近忙しくて、全然○○に会えてない…)
そう思うと、無性に会いたくなってきた。
私を見て嬉しそうに笑う○○の顔を思い浮かべる。
(置屋に行こうか…いや、ダメだ。置屋には秋斉がいるからな…)
書面を広げてはいるけど、内容は全く頭に入ってこない。
(そういえば秋斉は○○に毎日会えるんだよな…なんか腹立つな…)
秋斉の置屋に○○を預けたのは私だけれど、毎日○○と一緒なのが羨ましい。
『はぁ〜』
大きなため息をついて、ゴロリと畳に横になる。
目を閉じると、○○が私を呼ぶ声が聞こえたような気がした。
(重症だな…)
そう思って目を閉じたままいると、もう一度○○の声がする。
『慶喜さん』
慌てて起き上がると、庭に○○が立っている。
『秋斉さんのおつかいで…』
そう言って文を差し出す。広げてみると、
【最近頑張ってはるからご褒美です】
意味を理解して、思わず笑みがこぼれる。
不思議そうな顔をした○○を抱き寄せると、○○の頬が赤く染まる。
その顔をみて
(最高のご褒美だ)と、○○を抱きしめる腕に力を込めたのだった。