お稽古で高杉さんに三味線をならっているけど、なかなか上手く出来ない。
今日も失敗してしまった。
(はぁ〜みんなはあんなに上手くなってるのに…)
ため息をつきながら三味線をしまっていると、背後から声をかけられる
『○○、お前は居残りだ』
高杉さんが意地悪く笑いながら言う。
『お前は下手くそだからな。』
みんなが帰った後、高杉さんと二人で稽古をするが、また失敗してしまう。
『違う、そこで手はこうだと言っただろ。…ったく、しょうがねぇな…』
高杉さんはそう言うと私の後ろに回って手を添える。
抱えられるような格好にドキドキしてしまう。
『おい、ちゃんと聞いてんのか?』
高杉さんが私の頭をピシッとはたく。
『痛っ!ちゃ、ちゃんと聞いてます』
私は慌てて背筋を伸ばす。
『嘘つけ、お前今緊張してたろ』
高杉さんがニヤリと笑って顔を覗きこむ。
図星をさされた私は赤くなっているのを隠すように顔を背けて言う、
『なっ、何言ってるんですか!さ、お稽古続けますよ!』
慌てる私を見て、高杉さんが楽しそうに笑う。
『もう!からかわないでください!』
私は高杉さんを睨みつける。
『悪い悪い、お前の反応が面白くてな』
そう言って、私の頭をなでると三味線のお稽古を再開する。
しばらくして、私はようやくコツをつかむことができた。
『高杉さん、できましたよ!』
嬉しくなって高杉さんに笑顔を向けると、また頭を撫でられる。
『頑張ったな』
そう言って、私の耳に口を寄せると
『次は色の稽古もつけてやるよ』
と囁いて私の耳をペロリと舐めた。
その感触に私はビクッとして真っ赤になってしまう。
その様子を見て高杉さんが言う
『色の稽古は必要ねぇな』
『もう!またからかって!私、帰ります!』
私は立ち上がって道具を片付ける。
部屋を出ようとすると、高杉さんに呼び止められた
『○○、さっきの顔、俺以外に見せるんじゃねぇぞ』
そう言ってまた意地悪く笑う高杉さん。
『知りません!』
私は真っ赤になった頬を抑えて、足早に置屋に向かうのだった。