一般に住宅設計を依頼される場合、ご自身で考えたプラン(間取り図)を持って来られて、「これはどうですか」とおっしゃる場合がある。
それらのプランは、その方がマンションに住んでいる方だとそのプランも〈 マンションの間取り
〉みたいだし、住宅メーカーの家に住んでいた方はやはり〈住宅メーカー型のプラン〉に似ている場合が多い。(自分が知っている家に似てしまうことが多い) 間取りは〈部屋の並べ方〉ではなくて〈その空間に住む方や家族が快適で合理的で便利で良いデザインを感じて生活するのに最善の空間〉を創作もしくは選別することである。 その作業を設計事務所は依頼された方と一緒に、そして依頼された方のために努力する。
大工はカンナをかけるのが上手いとすれば、また建築会社は家を造る工事が上手いとすれば、設計事務所は家を考え創作しデザインすることが上手い。 そしてあれこれを具体的に解説し説明し相談する。 例えば、「この柱はなくてもいい」とか「この部屋は大きなテーブルを置くと椅子に座った人の後ろを通れない」とか「柱を特注する費用で絨毯とカーテンができるけどどっちにするか」とか。 計画を一緒にしてくれる。
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